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だから医者は薬を飲まない

SB新書 316

出版社名 SBクリエイティブ
出版年月 2015年11月
ISBNコード 978-4-7973-8459-8
4-7973-8459-X
税込価格 880円
頁数・縦 223P 18cm
シリーズ名 だから医者は薬を飲まない

商品内容

要旨

「薬漬け医療」の裏側で、患者には薬を出しても、自分では飲まない医者の存在がある。これは「薬は毒だから」「処方するだけ儲かる」といったことだけで語られがちである。だが本当は、臨床・研究・教育を司る医学、検査基準を作る厚生労働省、新薬を開発する製薬会社などがそうさせているのだ。一方で、患者の死と向き合い、「薬を飲んでまで長生きしたくない」と思っている医者も多い。本書は医者が薬を飲まない本当の理由を探り、日本の医療の実態を明かすもの。

目次

序章 患者が知らない“薬大国ニッポン”の裏事情
第1章 患者には薬を出しても、自分じゃ飲まない医者の実態
第2章 本当は総合的な診療ができないニッポンの医者たち
第3章 “処方すれば儲かる”はウソ!「薬漬け」になる本当の理由
第4章 医学部と製薬会社が作った「正常値」神話の大罪
第5章 医者が教えない薬との上手な距離の置き方

おすすめコメント

●薬は毒"薬で金儲けという以前の大問題! 「薬漬け医療」の裏側で、患者には薬を出しても、自分では飲まない医者の存在がある。これは「薬は毒だから飲まない」 「どうせ医者は処方するだけ儲かるから」 といったことだけで語られがちである。だが本当は、臨床・研究・教育を司る医学部、検査基準を作る厚生労働省、新薬を開発する製薬会社といった 薬漬け医療を生み出す現行の制度、さらには患者に薬を出さねばという強迫観念といった 医者を取り巻く環境がそうさせているのだ。一方で、医者は職業がら 患者や老人の死と向き合う機会が多いことから、「薬を飲んでまで長生きしたくない」 「自分や家族には飲ませたくない」 と内心思っている 薬嫌いの医者も多いのも事実である。本書は老人医療に関わり 多くの患者の実態を知る著者が、医者の多くがあまり語りたがらない 「薬を飲まない本当の理由」から 日本の薬漬け医療の実態を明かすもの。

著者紹介

和田 秀樹 (ワダ ヒデキ)  
1960年大阪府生まれ。1985年東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在は精神科医。和田秀樹こころと体のクリニック院長。国際医療福祉大学大学院教授(医療福祉学研究科臨床心理学専攻)。一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。川崎幸病院精神科顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)