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最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望

出版社名 集英社インターナショナル
出版年月 2020年10月
ISBNコード 978-4-7976-7387-6
4-7976-7387-7
税込価格 3,520円
頁数・縦 461P 20cm

商品内容

要旨

アートをとりまく桁違いの華々しさと、深い闇。アートの価値は誰がどのように決めるのか、価値と値段は比例するのか―。最後のダ・ヴィンチ作品の発見として注目を集め、その後、史上最高額の510億円で落札され話題となった男性版モナリザ『サルバトール・ムンディ』。その謎に包まれた足跡を追う中で見えてきた美術界の闇。衝撃のノンフィクション!

目次

第1部(ロンドンへのフライト
埋もれた宝
感じる!
青の手がかり
ヴィンチ、ヴィンチア、ヴィンセット)
第2部(サルバトールのすり替え
復活
数多くの『サルバトール・ムンディ』
天上会議
地上最大のショー
おい、クックは手放したぞ)
第3部(オフショアの偶像
一九分間
ニューオーリンズに一軒の家がある
砂漠に立ちのぼる蜃気楼
こわれやすい状態)

出版社・メーカーコメント

13万円で落札された絵画は、なぜ12年で510億円になったのか? アートの価値は誰がどのように決めるのか、価値と値段は比例するのか――。最後のダ・ヴィンチ作品の発見として注目を集め、その後、史上最高額の510億円で落札され話題となった男性版モナリザ「サルバトール・ムンディ」。その謎に包まれた足跡を追う中で見えてきた美術界の闇。衝撃のノンフィクション!ギャラリスト、オークショニア、コレクター、修復家、批評家、そしてタックスヘイブンにあるフリーポートを使って誰にも知られず密かに絵画を売買する超富裕層の存在――510億円の「傑作」に群がったさまざまな欲望の先に見えたものとは。修復前の〈大破〉した状態の画像ほか、ダ・ヴィンチが「サルバトール・ムンディ」のために描いたスケッチや、弟子による複製画など、多数の貴重な画像をカラーで掲載。【内容】没後500年を経て関心が高まっているレオナルド・ダ・ヴィンチ。その幻の名画「サルバトール・ムンディ(世界の救世主)」は、100年ぶりに美術市場に現れた当初わずか1175ドル(約13万円)で売買されたが、その12年後の2017年にクリスティーズのオークションで美術品としては史上最高額である4億5030万ドル(約510億円)で落札された。ダ・ヴィンチ最後の個人所有作品であり長年行方不明だったその名画はどこにあったのか、誰が落札したのか、そもそも本当にダ・ヴィンチの真作なのか――謎に包まれた「男性版モナリザ」に世界が注目した。1500年頃に制作されたこの小さなキリスト画が、1649年のイングランド王チャールズ一世処刑後、20世紀にアメリカの無名で善良な美術愛好家の手に渡り、そこから再び表舞台に登場するまでを詳細に追う。「大破」していた作品を修復した結果、真作と判定され、所有者となったロシア人大富豪により再びオークションに出品、サウジアラビアの謎の人物に落札された「最後のダ・ヴィンチ」の陰には歴史・経済・政治も絡む推理小説さながら様々な人物・組織がうごめいていた!

著者紹介

ルイス,ベン (ルイス,ベン)   Lewis,Ben
母国イギリスを中心に、著述家、ドキュメンタリー・フィルム制作者、美術評論家として活躍。美術批評を定期的に寄稿している
上杉 隼人 (ウエスギ ハヤト)  
翻訳者(英日、日英)、編集者、英文ライター・インタビュアー、英語、翻訳講師。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業、同専攻科(現在の大学院の前身)修了。訳書多数(70冊以上)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)