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新説坂本龍馬

インターナショナル新書 045

出版社名 集英社インターナショナル
出版年月 2019年10月
ISBNコード 978-4-7976-8045-4
4-7976-8045-8
税込価格 990円
頁数・縦 270P 18cm

商品内容

要旨

幕末の目まぐるしく変化する社会情勢の中で、坂本龍馬はどのような役割を演じたのか?英雄伝説に彩られた龍馬の生涯を「幕末政治史」の中で見つめ直し、その真価を問う。脱藩浪人の龍馬がなぜ活躍できたのか?亀山社中を作ったのは誰なのか?海援隊、誕生の秘密とは?膨大な史料を徹底検証し、まったく新しい龍馬像を浮かび上がらせる。

目次

龍馬の生い立ちと江戸修行―人格形成の秘密
安政期の政情と二度目の出府―剣術修行と千葉佐那
土佐勤王党と志士龍馬の誕生―武市半平太と間崎哲馬
久坂玄瑞と島津久光の率兵上京―第一次脱藩への影響
松平春嶽、勝海舟、大久保忠寛との邂逅―第一次脱藩前後の龍馬
神戸海軍操練所と第二次脱藩―龍馬の海軍構想とは
薩摩藩士・坂本龍馬の誕生―薩長融和周旋の開始
「西郷すっぽかし事件」と名義借り―龍馬の実像探索
龍馬の長州藩派遣と薩長融和の促進―交渉人・龍馬の凄み
盟友・近藤長次郎とユニオン号事件―亀山社中はなかった!
「小松・木戸覚書」の成立と意義―薩長同盟伝説を撃つ
寺田屋事件の実相とその後の政情―龍馬暗殺の伏線
龍馬社中と土佐藩復帰―薩摩藩士・土佐藩士の二面性
海援隊と薩土盟約―龍馬の功績とその実相
大政奉還と龍馬暗殺―幕末史上の大事件は何が謎なのか?

おすすめコメント

あなたの知っている坂本龍馬、フィクションではありませんか? 龍馬の名は、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』など伝記小説から広まったため、実像と離れた「伝説」が生まれ、今なおそれが通説となっている。 歴史学者が丹念に史料を読み解くことでわかった龍馬の実像とは? 龍馬は薩摩藩士? 薩長同盟に龍馬は無関係? 亀山社中はあったのか? 大政奉還は龍馬のアイディア? など、新知見が満載。 「英雄フィルター」を外してみれば、龍馬の真価が見えてくる。

著者紹介

町田 明広 (マチダ アキヒロ)  
歴史学者。1962年、長野県生まれ。上智大学文学部・慶應義塾大学文学部卒業、佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。神田外語大学准教授・日本研究所副所長。明治維新史学会理事・事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)