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全国水害地名をゆく

インターナショナル新書 128

出版社名 集英社インターナショナル
出版年月 2023年8月
ISBNコード 978-4-7976-8128-4
4-7976-8128-4
税込価格 1,012円
頁数・縦 252P 18cm

商品内容

要旨

近年増加している、集中豪雨や台風による被害。水害が多い地域では、古くから水と闘いながらも、共生してきた人々の記憶が地名に込められている。しかし埋め立てや漢字表記の変化などで、時代とともに地名の由来は忘れられてしまう…。本書では「地名ハンター」の著者が、水害にちなむ全国の土地を訪れ、後世に伝えるべき、地名の本来の由来を探る。関東大震災から一〇〇年、防災への願いを込めて刊行。

目次

第1章 東京・関東地方を襲った水害と地名
第2章 名古屋・中部地方を襲った水害と地名
第3章 大阪・関西地方を襲った水害と地名
第4章 北日本を襲った水害と地名
第5章 信越地方を襲った水害と地名
第6章 中国・四国地方を襲った水害と地名
第7章 九州地方を襲った水害と地名
第8章 こんな地名に要注意!

出版社・メーカーコメント

地名に込められた水害の記憶。その地名の由来を知ることで、命を守る。関東大震災から100年。防災への願いを込めて刊行。とても重要な意味が込められた地名でも、その意味が時代とともに忘れられていく要因は大きく分けて3つあります。・環境の変化(「溜池」は今は池ではない)・表記の変化(圷<あくつ>→阿久津)・漢字に惑わされること(浮気<フケ>は湿地帯を意味する「フケ」に漢字をあてただけ)本書では水害にちなむ全国の地名を、著者自ら訪ね歩き、それにまつわるエピソードを交えながら、その由来を探ります。水と闘いながらも、水と共生してきた人々の姿を追うことで、防災意識を高め、今後、災害が起こった時に被害を最小限に抑えることができるはず……。そのような信念をもとに、後世に伝えなければならない地名の由来の話を一冊にまとめました。本書は毎日新聞デジタル「ソーシャルアクションラボ」の連載「地名と水害の深~い関係」の書籍化です。<著者略歴>谷川彰英(たにかわ あきひで)地名作家。筑波大学名誉教授(元副学長)。 1945年、長野県松本市生まれ。千葉大学助教授を経て筑波大学教授。柳田国男研究で博士(教育学)の学位を取得。筑波大学退職後は地名作家として全国各地を歩き、多数の地名本を出版。2019年、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されるも執筆を継続。主な著書に『京都 地名の由来を歩く』(ベスト新書、2002年)に始まる「地名の由来を歩く」シリーズ(全7冊)などがある。

著者紹介

谷川 彰英 (タニカワ アキヒデ)  
地名作家。筑波大学名誉教授(元副学長)。1945年、長野県松本市生まれ。千葉大学助教授を経て筑波大学教授。柳田国男研究で博士(教育学)の学位を取得。筑波大学退職後は地名作家として全国各地を歩き、多数の地名本を出版。2019年、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されるも執筆を継続(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)