デジタル時代の恐竜学
インターナショナル新書 138
出版社名 | 集英社インターナショナル |
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出版年月 | 2024年4月 |
ISBNコード |
978-4-7976-8138-3
(4-7976-8138-1) |
税込価格 | 990円 |
頁数・縦 | 222P 18cm |
商品内容
要旨 |
新発見が続出中!CT、MRI、フォトグラメトリ、3Dプリント―デジタルの力で、化石に残された謎を読み解く!この20年間で恐竜学の研究は、デジタル機器の活用により大きく様変わりした。そのトップランナーは、いったいどのような研究の日々を送っているのか。岩石に埋まって見えない化石を透視?ティラノサウルスが実は繊細?3Dプリンターで全身骨格標本をつくるなど、恐竜研究の最前線を紹介する。 |
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目次 |
第1章 奇妙な新種恐竜「フクイベナートル」との邂逅 |
出版社・メーカーコメント
新発見が続出中!CT、MRI、フォトグラメトリ、3Dプリント…デジタルの力で、化石に残された謎を読み解く!この20年間で恐竜学の研究は、デジタル機器の活用により大きく様変わりしました。そのトップランナーである福井県立恐竜博物館研究員・河部壮一郎は、どのような研究の日々を送ってきたのか? 若き研究者の奮闘と成長、そして恐竜研究の最前線をご紹介。●岩石に埋まって見えない化石を透視?●ティラノサウルスは実は繊細?●ペンギンモドキが「モドキ」じゃない?●3Dプリンターで全身骨格標本をつくる●新種フクイベナートルは鼻が利く?…など【目次より抜粋】◇第1章 奇妙な新種恐竜「フクイベナートル」との邂逅福井県で見つかった新種/CTスキャンとの出会い/鳥類の研究から恐竜の道へ/新種の恐竜「フクイベナートル」の誕生◇第2章 コロナ禍と「フクイベナートル」のその後「分岐図」のどこに入るのか/全身CTスキャン/鼻が利く俊敏な恐竜◇第3章 「ネオベナートル」のデジタルデータ作成奮闘記恐竜化石を借りる/秘策はデジタルデータからのレプリカ作製/フォトグラメトリ◇第4章 生ける恐竜「ニワトリ」の脳の成長を観察する鳥は恐竜!?/生きたままで脳を調べるには?/MRIとは◇第5章 原始的な鳥類化石「フクイプテリクス」岩石から取り出せない化石/数万枚の画像から骨を取り出す/新種絶滅鳥類の発見◇第6章 恐竜の「失われたクチバシ」を作り出すこの世に存在しない生物の形?/残らなかった軟組織をシミュレーション/恐竜のクチバシの大きさ◇第7章 「ペンギンモドキ」はペンギンか? 化石動物ペンギンモドキ/ペンギンモドキの脳が見たい/結果は満足、でも数値化するのが面倒くさい/後日譚−−藍島へ◇第8章 繊細な暴君ティラノサウルスティラノサウルスは特異な恐竜/下顎の中にある神経を見たい/下顎の中に張り巡らされた神経/ティラノサウルスの繊細な顎先◇第9章 絶滅した奇獣「パレオパラドキシア」をデジタル復元瑞浪市は化石の宝庫/新パレオパラドキシア標本/全身骨格をデジタルで復元【著者略歴】河部壮一郎(かわべ・そういちろう)古生物学者。福井県立大学恐竜学研究所准教授。福井県立恐竜博物館研究員。1985年、愛媛県生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。専門は脊椎動物の比較形態学。特に、鳥類を含む恐竜や哺乳類の脳形態について。