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日韓の交流と共生 多様性の過去・現在・未来

九州大学韓国研究センター叢書 5

出版社名 九州大学出版会
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-7985-0338-7
4-7985-0338-X
税込価格 5,280円
頁数・縦 232P 22cm

商品内容

要旨

中世の海域交流から現代映画の世界まで。交わればこそ直面するシビアな現実の中でも歩みをとめない人々の姿に、歴史、教育、言論・文学という観点から光をあてる。本書では過去と現在の日韓関係のなかでも「現場」レベルの活きた交流の多様性に着目することで、未来にむけて等身大の相互理解への道を展望する。歴史をテーマとする第1部では、中世を中心に対馬海峡とその沿岸社会を舞台とする人々の躍動的な姿をとらえ、現代の教育をテーマとする第2部では、語学教育や大学間交流をめぐる取り組みをレポートする。言論・文学をテーマとする第3部では、国家・民族を超えて生きるコリア世界の人々との対話と共生の道を探る。

目次

第1部 つながる、交わる―対馬海峡沿岸社会における中近世の現場(中世対馬の海民と日朝交流
朝鮮三浦の倭人町形成と管理体制
朝鮮王朝の二つの対馬認識―15世紀後半を中心として ほか)
第2部 出会う、伝え合う―学びの現場(日本における韓国教育院の役割変容
対外言語普及と「現地主義」アプローチ
アジア太平洋カレッジの挑戦―PBL/TBLで学び合う国際共同教育プログラムの構築)
第3部 ことばを超える、国を越える―相互理解の現場(日本のヘイトと在日コリアンとしての生―ヘイトクライム、ヘイトスピーチのない社会をめざして
在日コリアン文学の現在
ディアスポラと労働・工作の表象―2014年以後のチャン・リュル映画についての一考察 ほか)

出版社・メーカーコメント

中世の日韓海域交流から現代映画やヘイトスピーチまで、日韓関係の中でも「現場」レベルの活きた交流の多様性に注目する。交わればこそ直面するシビアな現実の中でも歩みをとめない人々の姿に光をあてた書。韓国から渡ったフランスで鮮烈なデビューを飾った作家グカ・ハン氏の講演と対談も収録。

著者紹介

森平 雅彦 (モリヒラ マサヒコ)  
九州大学大学院人文科学研究院教授
辻野 裕紀 (ツジノ ユウキ)  
九州大学大学院言語文化研究院准教授
波潟 剛 (ナミガタ ツヨシ)  
九州大学大学院比較社会文化研究院教授
元兼 正浩 (モトカネ マサヒロ)  
九州大学大学院人間環境学研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)