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百田尚樹『殉愛』の真実

出版社名 宝島社
出版年月 2015年3月
ISBNコード 978-4-8002-3754-5
4-8002-3754-8
税込価格 1,528円
頁数・縦 335P 19cm

商品内容

要旨

たかじん最後の741日―後妻・さくらは天使だったか?元マネージャー、前妻、家鋪ファミリーが証言。“純愛ノンフィクション”の疑惑を徹底解明!

目次

プロローグ 殉愛騒動のてん末―百田尚樹の暴走
第1章 『殉愛』の嘘―元マネージャーが語った「最後の741日」
第2章 『殉愛』に貶められて―たかじん前妻の述懐
第3章 『殉愛』が汚した“歌手やしきたかじん”
第4章 後妻「さくら」という生き方 前編
第5章 後妻「さくら」という生き方 後編
第6章 たかじんのハイエナ―関西テレビ界の罪
第7章 週刊誌メディアの作家タブー
エピローグ 作家「百田尚樹」終わりの始まり

出版社・メーカーコメント

ミリオンセラー作家・百田尚樹の「殉愛ノンフィクション」、 その疑惑とウソを徹底解明! 後妻・さくらは天使だったのか? 2014年1月3日、“関西の視聴率王"やしきたかじん(享年64)が、2年にわたる闘病生活(食道ガン)の末にこの世を去った。それから約10カ月後の14年11月7日――全国のたかじんファンが眉 間にシワを寄せるような1冊の本が世に出た。 たかじんとその三番目の妻・さくらの闘病生活を描いた『殉愛』(幻冬舎刊)だ。 著者は、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いのミリオンセラー作家・百田尚樹。「かつてない純愛ノンフィクション」とうたわれた同書は、発売当日に「中居正広の金曜日のスマたちへ」(TBS系列)で2時間にわたる特番が組まれ、勢いに乗って32万部(編集部調べ)に達するベストセラーとなった。 この『殉愛』に疑惑の眼差しが向けられている。 “ノンフィクション"と大見得を切ったものの、事実からかけ離れた“創作"“嘘"が盛り込まれているからだ。1カ所や2カ所ではない。全編にわたって事実誤認が見られる、出版史上まれに見る“事故本"とさえいっていい。 この物語――“ヒロイン"さくらを天使のごとき「聖人」に磨き上げるための物語――には、さくらを辛い目に遭わせる“悪役"が欠かせなかった。百田尚樹は、その“悪役"を、こともあろうにたかじんの実子である長女や親族、前妻、そしてたかじんの「ガン撲滅チーム」のメンバーとして2年にわたる闘病生活を支えたマネージャーのK氏、音楽プロデューサーのU氏に担わせたのだ。直接の取材がいっさいないままに――。 本書は、およそ“ノンフィクション"とは呼べない『殉愛』を、あたかも“ノンフィクション"であるかのように書き、偽装し、販売し、そのいかがわしさに気づいている読者が大量に存在するのに、本格的な追及の動きがないことに苛いら立ったプロフェッショナルによって執筆・編集されている。 中核となったのは「角岡伸彦」「西岡研介」の2人。いずれも関西出身の講談社ノンフィクション賞授賞作家である。そこに大手週刊誌の記者・編集者、テレビ・音楽業界関係者、法曹界関係者、ネット系ニュースサイト運営者が加わり、月刊誌『宝島』編集部が“管制塔"となって、業界横断的なネットワークを組んだ……百田さん、これが本物のノンフィクションやで!

著者紹介

角岡 伸彦 (カドオカ ノブヒコ)  
1963年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部を卒業後、神戸新聞記者などを経てフリーライターに。『カニは横に歩く―自立障害者たちの半世紀』(講談社)で第33回講談社ノンフィクション賞受賞。『ゆめいらんかね―やしきたかじん伝』(小学館)で第21回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞
西岡 研介 (ニシオカ ケンスケ)  
1967年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒。『神戸新聞』『噂の眞相』『週刊文春』記者などを経てフリーランスの取材記者に。『マングローブ―テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』(講談社)で第30回講談社ノンフィクション賞受賞
家鋪 渡 (ヤシキ ワタル)  
1955年大阪市生まれ。関西大学社会学部中退。兄、やしきたかじんの影響で音楽のプロを目指すが、たかじんの歌を聞いて自分とは格が違うと断念。77年父の経営する会社に入社。94年に倒産するがスポンサーが現れ再建。97年社長就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)