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実践ピープルアナリティクス 人と組織を理解するための道具箱

出版社名 日本能率協会マネジメントセンター
出版年月 2023年4月
ISBNコード 978-4-8005-9092-3
4-8005-9092-2
税込価格 2,860円
頁数・縦 252P 21cm

商品内容

要旨

より役立つ取り組みへと昇華させるための実践書。複雑で絶えず変化する人材と組織について、あらゆるデータを活用することで「理解」し続けるための考え方や方法論を、あますところなく盛り込んだ一冊。

目次

第1章 ピープルアナリティクスの定義
第2章 データ収集の考え方
第3章 量的アプローチ
第4章 質的アプローチ
第5章 ピープルアナリティクスの実践例
第6章 ピープルアナリティクスの組織化
付録

出版社・メーカーコメント

近年、企業においては人材の採用や育成、退職、あるいは組織状況の改善に至るまで、企業ではたらく「人々」に関する様々な問題を解決するために、「データ」を活用しようという意欲や活動が活発化している。このような取り組みは「ピープルアナリティクス」と呼ばれるが、本書はそれを推進するための方法論を具体化した”これまでとは異なる”推進の考え方やノウハウを凝縮した実践の書である。  人材と組織は、人間の人生や思惑が複雑に絡み合う、多様で変化に富む、それでいて重厚で深甚な存在でもある。その諸問題を数値として表現されるデータ「だけ」で全てどうにかしようというのもなかなか難しい。 本書では数値で表現されるデータ以外のデータも活用できることを目指して、既存のアプローチを補強する形で数値以外のデータの活用についても整理を行い、ピープルアナリティクスをより「実践的」に「役立つ」方法論に仕立て上げたいと考え、二つの思いを込めた。 一つは、「活用できるものは何でも活用したい」という思いである。人材と組織は複雑で、絶えず変化する。そして、相手は人間であるために、慎重かつ丁寧な判断が求められる。そうした中で、職場の問題の解決を急ぐのであれば、数値のデータの活用だけに留まらず、使える情報は全て活用した方が良いという考え方である。 もう一つ、「誰でもできる取り組みでありたい」という思いもある。ピープルアナリティクスは、これまで人事部門が取り組むべきものとして、論じられることが多かった。人材と組織のデータは人事部門に集まってきやすく、その成長や変化に責任を持っているからこそであろう。一方で、人材と組織により良い変化を望む人は人事部門だけではない。組織のリーダーや一人の社員であっても、その変化を願ってやまない人々は大勢想定される。そうした人々でも取り組める可能性を切り開くことも、重要だと考えている。ピープルアナリティクスは、人事部門だけの特権ではなく、人材と組織について深く理解し、少しでもよくしたいと考えている全ての人にとって大事な方法論になる可能性もある。 本書の各章をご覧いただきながら、「こんなデータ収集や分析の方法もあるのか」「これは実務できるかも、やってみたい」との思いを手始めに、実践に向けた行動に移してみていただけたら幸いだ。

著者紹介

岩本 慧悟 (イワモト ケイゴ)  
一般社団法人ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会研究員。株式会社ZENKIGEN研究員。東洋大学大学院社会学研究科博士前期課程修了。新卒で、ディップ株式会社にデータアナリストとして入社。ピープルアナリティクスの推進や、営業行動データ解析、マーケティング調査等を担当。その後、パーソル総合研究所やカオナビHRテクノロジー総研の研究員として人事領域での調査研究活動に従事。2021年から採用DXの「harutaka(ハルタカ)」や1on1改善サポートAI「revii(リービー)」を提供するZENKIGENの研究員として、採用面接や職場でのコミュニケーションに関する研究を行なっている。また、東洋大学大学院の博士後期課程にも在籍し、上司による部下のストレス状態の推測に関する実証研究も行なっている。専門は、産業・組織心理学、社会心理学
藤澤 優 (フジサワ マサル)  
一般社団法人ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会研究員。大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了。修了後は、マーケティングリサーチサービス関連企業に入社。様々な商品のリサーチ企画やデータ分析、レポーティング業務に従事。その後、人材サービス関連企業、飲食サービス関連企業にて、タレントマネジメント施策の企画・運用、人事情報システムやHRテクノロジーの導入企画や保守、ピープルアナリティクスの実務、及びその推進に向けた戦略の策定に関わる。本書執筆時点では、複数の企業のピープルアナリティクスの推進を支援しながら、本業は自動車部品製造企業のピープルアナリティクスの推進担当として、様々な人材と組織の「理解」と「実装」のためのプロジェクトに従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)