• 本

共振する不安、連鎖する米中対立

出版社名 千倉書房
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-8051-1343-1
4-8051-1343-X
税込価格 6,160円
頁数・縦 283P 22cm

商品内容

要旨

国際構造そのものとなりつつある米中対立の根幹に迫る。米中両国は、多岐にわたる争点と同時に、国内の社会不安が政治的分断を招くという共通点も抱えている。経済・安全保障面における対立の分析を軸に、両国の相互不信の根に分け入り、連鎖する対立のメカニズムを歴史・地域・理論の観点から解き明かす。

目次

米中対立をどう捉えるか―覇権競合・体制異質論か錯誤連鎖論か
第1部 アメリカの対中政策とその文脈(バイデン政権の中国政策とその歴史的位相
アメリカにおける対中強硬論と自由貿易不信―その社会的背景と政党政治
アメリカの産業政策―米中対立下の政策決定と連邦議会)
第2部 中国の対アメリカ政策とその文脈(中国のグローバル化―経済発展と党の指導との葛藤
日米摩擦と米中摩擦―産業政策の経済分析から評価する
「一帯一路」におけるインフラ輸出と米中関係―産業政策の視点から読み解く)
第3部 米中対立の波及(日本のミャンマー政策と米中対立―「自由で開かれたインド太平洋」の同床異夢
気候変動問題をめぐる米中協力と米中経済摩擦―脱炭素化のジレンマに直面するアメリカ)
第4部 米中対立の理論的分析(自由主義的相互依存の蹉跌―米中対立の構成的側面に着目して
米中対立スパイラルの背景―質的比較分析(QCA)からのアプローチ)
共振する不安の間―米中の対策と錯誤の連鎖

著者紹介

大矢根 聡 (オオヤネ サトシ)  
同志社大学法学部教授、博士(政治学)。神戸大学大学院法学研究科博士課程単位取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)