• 本

生物界をつくった微生物

出版社名 築地書館
出版年月 2015年11月
ISBNコード 978-4-8067-1503-0
4-8067-1503-4
税込価格 2,640円
頁数・縦 252P 20cm

商品内容

目次

第1章 エデン
第2章 レンズ
第3章 大いなるもの、リヴァイアサン
第4章 土と水
第5章 大気
第6章 裸のサル
第7章 ウルカヌス神の鍛冶場とダンテの神曲、地獄篇
第8章 新エルサレム

出版社・メーカーコメント

DNAの大部分はウィルス由来。植物の葉緑体はバクテリア。生きものは、微生物でできている! 何世紀もの間、我々人類は自分が目にした動物や植物をもとにして、生物の世界を描いてきた。顕微鏡が微生物の隠れた世界を垣間見せてくれたが、微生物世界の真の大きさとその重要性に光が当てられたのは、ここ10年ばかりのことである。人体、樹木、海水や海底の泥、土壌や湖沼や河川、大気などのすべてが、微生物に満ちあふれている。しかも、その活動は地球の歴史とともに、生物圏を形作り、維持するのに必要不可欠なものなのだ。微生物は、我々自身にとっても必須の存在であり、食べ物を消化するという点で膨大な数の微生物に頼っているのだ。著者のニコラス・マネーは、地球上の生物に対する考え方を、ひっくり返さなければならないと説く。葉緑体からミトコンドリアまで、生物界は微生物の集合体であり、動物や植物は、微生物が支配する生物界のほんの一部にすぎないのだ。著者は単細胞の原核生物や藻類、菌類、バクテリア、古細菌、ウイルスなど、その際立った働きを紹介しながら、我々を驚くべき生物の世界へ導いてくれる。また、繊細で美しい植物プランクトンから、空気中の菌の胞子や土の中にいる空中窒素固定細菌、海底の黒い噴出孔にくらす極限環境微生物の古細菌に至るまで、地球上のあらゆる場所に微生物が満ちあふれていることも教えてくれる。肉眼では見えない小さな生物の大きな世界へ想像の翼をひろげよう。

著者紹介

マネー,ニコラス・P. (マネー,ニコラスP.)   Money,Nicholas P.
イギリス生まれ、エクセター大学で菌類学を学ぶ。アメリカ合衆国オハイオ州オックスフォードにあるマイアミ大学で、植物学とウエスタン・プログラムの学部長を務める。70報を超える菌類学に関する研究論文を書き、先に4冊の菌類に関する単行本を出し、『ネイチャー』誌上で「素晴らしい科学的・文化的な探究である」と称賛された
小川 真 (オガワ マコト)  
1937年京都府生まれ。京都大学農学部卒業。同博士課程修了。農学博士。森林総合研究所土壌微生物研究室室長、環境総合テクノス生物環境研究所所長を経て、大阪工業大学工学部環境工学科客員教授。日本林学賞、ユフロ(国際林業研究機関連合)学術賞、日経地球環境技術賞、愛・地球賞(愛知万博)、日本菌学会教育文化賞など、数々の賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)