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教師は二度、教師になる 君が代処分で喪ったもの

出版社名 太郎次郎社エディタス
出版年月 2009年11月
ISBNコード 978-4-8118-0733-1
4-8118-0733-2
税込価格 2,200円
頁数・縦 233P 20cm

商品内容

要旨

人は信頼されることによって、自分の役割を自覚する。教師を非難し、管理し、使用人とみなして、どうして教育が成り立つのか。非難のなかから、人間を信頼できる子どもが育つのか。13人の先生の生き方は、私たちの無知をかならず教えてくれるだろう。

目次

はじめに―教師への信頼をとり戻す
1 教育観と強制(「障害」の意味を問う
「させる」のではなく ほか)
2 体育教師たちの想い(主体的な生き方を願って
「性と人権」を伝えながら ほか)
3 生徒と生きる(ぶつかり、議論し、生徒が決める
生徒が創る「最後の授業」 ほか)
4 喪われたものは何か(生物教師としての三十年
「考える社会科」に取り組んで ほか)

出版社・メーカーコメント

子どもとの関わりのなかで、人はいかにして「教師になる」のか。; ;この強制と処分は、個々の教師たちが築きあげた職業倫理の否定にほかならない。13人への詳細な聴き取りを通じて、かれらの教育観と生き方を伝え、その葛藤のありようを精神医学の視点から読み解く。

著者紹介

野田 正彰 (ノダ マサアキ)  
1944年、高知県生まれ。長浜赤十字病院精神科部長、神戸市外国語大学教授などを経て、関西学院大学教授。専攻は比較文化精神医学。1999年2月の広島県立世羅高校長の自殺についての検証をきっかけに、君が代強制に苦しむ教師たちの精神医学にかかわる。著書に『喪の途上にて』(講談社ノンフィクション賞)、『コンピュータ新人類の研究』(大宅壮一ノンフィクション賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)