日系アメリカ人とリドレス運動 記憶と集合的アイデンティティをめぐる社会運動のダイナミクス
JMAM学術叢書 1
| 出版社名 | 日本能率協会マネジメントセンター |
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| 出版年月 | 2021年12月 |
| ISBNコード |
978-4-8207-2975-4
(4-8207-2975-6) |
| 税込価格 | 4,950円 |
| 頁数・縦 | 247P 22cm |
商品内容
| 要旨 |
第二次世界大戦中、日系アメリカ人はアメリカ合衆国政府の強制収容政策によって有形・無形の損害を被った。戦後、日系アメリカ人はその損害への補償と謝罪を合衆国政府に求めた。本書は日系アメリカ人によるこのリドレス運動の展開過程を、集合的アイデンティティの(再)形成と合衆国政府の補償法成立との相互作用に着目して分析している。運動の象徴的・文化的側面と政治的側面の相互作用を射程に収めて運動の内的ダイナミクスを明らかにしたことで、運動の実態について従来の研究よりもさらに踏み込んだ考察が加えられており、これまで成功事例としてのみ位置づけられてきたリドレス運動像が相対化される。自分たちは何者なのか―。日系アメリカ人は戦時下においてエスニシティと国籍のはざまで引き裂かれ、アメリカ国内で圧倒的に弱い立場へと追いやられた。戦後の日系アメリカ人はいかにして、みずからの尊厳を回復させ、肯定的かつ安定的な存在証明を獲得したのか。その語りの記録が社会運動論に新たな視座を拓く。 |
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| 目次 |
序章 運動はどのように始まったのか―課題と方法 |



出版社・メーカーコメント
JMAM学術叢書の第1巻。日系アメリカ人によるリドレス(名誉回復)運動の展開を分析し、第二次大戦中の強制収容の記憶と運動の意味づけ、戦術、語りとの関連を詳細に検討した一冊。