商品内容
要旨 |
“神君”徳川家康の出自に秘められた謎は、明治三五年、村岡素一郎の『史疑』の刊行によって初めて明らかにされたが、忽ち絶版となった。同書によって鋭く風刺された伊藤博文、山県有朋らの圧力であった。“尊皇攘夷”を錦の御旗として倒幕を実現した薩長の権謀、新政府における藩閥政治家の専横に見るいかがわしさ。一冊の奇書を手がかりに、明治国家・近代日本の“ネジレ”の構造に迫る。 |
---|---|
目次 |
第1章 奇書『史疑』と現代 |