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森の恵みを活かす知恵 熱帯林と人のくらしを守るNTFP《非木材林産物》

出版社名 文一総合出版
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-8299-6535-1
4-8299-6535-5
税込価格 4,400円
頁数・縦 239P 21cm

商品内容

要旨

気候変動対策はまさに喫緊の課題。なかでも森林劣化、減少が著しい熱帯林ではさまざまな対策が取られている。一方で、それによる森林利用形態の変化が、地域の人々の貧困を助長している現実もある。そうしたなか、木を伐らずに得られる木材以外の森林資源=NTFP(Non Timber Forest Products)を活用するというアイデアが生まれ、今注目を集めている。森林を利用してくらしてきた人々の「民俗知」を活かし、新たなくらしをつくることにつなげていく試みの現状と課題を、森林研究者、国際NGO、企業関係者ら15名の執筆者が解説する。

目次

1 なぜNTFPなのか(NTFP生産からみえてくる森林保全・土地利用への道筋
協働による自然資源の保全―NTFPが果たす貧困対策
気候変動緩和策―NTFPシナジー効果)
2 近くて遠いNTFP(NTFPとともに生きる
植物資源の持続的利活用―山採りから、育てる農業へ
ラオスの林産物誌)
3 持続的生産に向けて(NTFPの持続的生産へ向けた情報共有システム構築の試み
森と共に生きる村人―住民林業(Community Forestry)の役割
ミャンマー農山村民の森林利用パターン)
4 NTFPのバリューチェーン化へ向けた試み―いかに販路を拡大させるか、上手に売るか(焼畑移動耕作とNTFP―ヤダケガヤに見るNTFPのグリーンビジネス化への道のり
NTFPの産業化の事例―ラオスにおける白炭産業)

著者紹介

奥田 敏統 (オクダ トシノリ)  
広島大学大学院統合生命科学研究科名誉教授・客員教授。専門は森林生態学。途上国における森林資源の保全と地域住民の相乗便益についての研究に従事
平塚 基志 (ヒラツカ モトシ)  
早稲田大学人間科学学術院教授。専門は森林環境科学。ラオス、インドネシア、ミャンマーでの森林減少・劣化抑制(REDD+)に関する研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)