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なぜ「よそ者」とつながることが最強なのか 生存戦略としてのネットワーク経済学入門

出版社名 プレジデント社
出版年月 2020年12月
ISBNコード 978-4-8334-2392-2
4-8334-2392-8
税込価格 1,870円
頁数・縦 223,14P 19cm

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要旨

トランプ米大統領による保護主義政策、英国のEU離脱などに象徴される「反グローバル化」の動きが、コロナ禍により勢いを増している。確かにグローバル化には、国内の格差拡大、経済ショックや感染症の「飛び火」といったデメリットはある。だが、それらを上回るメリットがあるのではないだろうか。本書では、グローバル化による「よそ者とのつながり」をより進めることが人々の幸福につながると主張し、各種データやネットワーク経済学の成果をもとに、その根拠を論じている。そして、グローバル化のもたらすマイナス面への解決策を示すことで、「反グローバル化」の主張に反論する。知識を共有し、イノベーションにつなげていくとともに、リスクに備えるには、「仲間うちとの強い絆」と「よそ者とのつながり」を併せ持った多様なネットワークが必要なのだという。著者は、早稲田大学政治経済学術院経済学研究科教授。国際経済学、開発経済学、ネットワーク科学の分野で、経済の発展や強靭性に資する実証研究を行っている。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2021年1月13日]

商品内容

要旨

反グローバル主義に徹底反論!アメリカと中国の分断は世界を貧しくする。

目次

第1章 世界経済の分断がはじまっている
第2章 グローバル化で経済は成長するのか?
第3章 反グローバル化は人間の本能か?
第4章 グローバル化によって所得格差は拡大するか?
第5章 グローバル化で「対岸の火事」が飛び火するか?
第6章 グローバル化は国家安全保障の脅威となるか?
第7章 ポストコロナ時代のグローバル戦略
第8章 冒険心で日本経済を再生する

出版社・メーカーコメント

グローバル化は雇用破壊、格差拡大、テロやスパイの脅威をもたらし、金融危機やパンデミックの影響を増幅するとも指摘されている。しかし人間は古来、「よそ者」とつながることで新しい知識や情報を得て、イノベーションを起こし、発展してきた―。

著者紹介

戸堂 康之 (トドウ ヤスユキ)  
早稲田大学政治経済学術院経済学研究科教授。1967年大阪府生まれ。1991年東京大学教養学部卒業。学習塾経営を経て、2000年スタンフォード大学経済学部博士課程修了(経済学Ph.D.取得)。2000年‐2001年南イリノイ大学経済学部助教授。2001年‐2005年東京都立大学経済学部講師・助教授。2005年‐2007年青山学院大学国際政治経済学部助教授。2007年‐2014年東京大学新領域創成科学研究科国際協力学専攻准教授・教授・専攻長。2014年より現職。日本国際経済学会小島清研究奨励賞受賞(2017年)。国際経済学、開発経済学、ネットワーク科学の分野で、経済の発展や強靭性に資する実証研究を行っている。査読付き英語論文50本以上(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)