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小泉郁子教育論集 第4巻

戦時下北京からの発信 1

出版社名 桜美林大学出版会
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-8460-2250-1
4-8460-2250-1
税込価格 4,180円
頁数・縦 406P 20cm
シリーズ名 小泉郁子教育論集

商品内容

要旨

「国際間に平和のない限り、一番苦しむものは婦人である」という宋美齢のことばに郁子は共感を覚えた。しかし、まもなく日中全面戦争の時代となり、「全面的に日支交戦の火蓋が切られて了った今日、平和工作は無用です」とまで述べ、「後退して機を待つ」方向に転換、北京で児童・生徒の育成に尽力する。その論説は、学園内の事柄、戦時の動向、北京社会の変貌から日中文化比較にまで及ぶ。

目次

論説―一九三五年〜三六年(長江丸より
汎太平洋新教育会議に就いて
手を翳し見る日本の面影 ほか)
論説―一九三七年(異郷より新禧
支那と天災
支那の映画を覗く ほか)
論説―一九三八年前半(崇貞学園の現在及未来
五ケ月振りに帰京して
春の音ずれ ほか)

著者紹介

小泉 郁子 (コイズミ イクコ)  
1892年〜1964年。島根県生まれ。1915年植村正久より受洗。同年東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)卒業。兵庫県明石女子師範学校教諭などを経て、22年東京女子高等師範学校研究科入学、同年秋米国に留学。27年Oberlin大学卒業、28年Michigan大学大学院修士号取得。30年帰国し青山学院教授。35年北京・崇貞学園創設者の牧師清水安三と結婚、学園の教育・運営にあたる。46年安三とともに帰国し東京・町田に桜美林学園を開設、その経営にあたる。郁子の遺志の継承のため、お茶の水女子大学に小泉郁子賞が創設されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)