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W(ダブル) 人とは違う、それでもいい

出版社名 ワニブックス
出版年月 2019年4月
ISBNコード 978-4-8470-9786-7
4-8470-9786-6
税込価格 1,426円
頁数・縦 254P 19cm

商品内容

要旨

日本人、ドイツ人、クラブと日本代表、栄光と葛藤、さまざまなWを得て、強くなった男。日本人初のブンデスリーガ・キャプテンになった男が、衝撃の苦悩と原点を綴る。

目次

第1章 ダブル(どうして僕だけ、みんなと違うの?
目立ちたくなかった ほか)
第2章 視界(質問魔と化し、真似をし続ける
サイドバック転向の理由 ほか)
第3章 ドイツ(見た目ではない。プレーがすべて
ブンデスデビュー。見せられた新潟時代の映像 ほか)
第4章 代表(「代表を引退」とはいっていない
酒井宏樹と蹴った2018年へのキックオフ ほか)
第5章 人とは違う、それでもいい(いつだって「今」よりも上を探す
誰もが正しいと思うことだけが唯一の道ではない ほか)

おすすめコメント

「身体能力を褒められるのが嫌だったんです。技術が足りなかったから、そんなに褒めるなら、この身体能力と技術力を交換してくれと思ってました」ドイツ人の母を持つ酒井高徳は、身体能力に優れ、中学生になると日本代表候補に選ばれるほどの注目を集めていた。 けれど、彼は自身の最大の武器よりも、ウィークポイントから目をそらすことができない少年だった。 アルビレックス新潟でのプロデビュー、2010年ワールドカップ南アフリカ大会にはバックアップメンバーとして帯同。時期をおかずに代表入りを果たすと、ドイツ、ブンデスリーガへ移籍を果たし、現在では古豪ハンブルガーSVのキャプテンを務めている。 ブンデスリーガでは、酒井の身体能力が際立つわけではない。しかし、ここでは、日本人特有のカバーリング能力、なにごとにも真摯に向き合い、手を抜かない姿勢、そのリーダーシップが高く評価されている。ドイツ人の血によって育まれた高い身体能力は日本での武器となった。日本人の血によって身につけたハードワークできる精神力がドイツでの武器になる。ふたつの母国でプレーしているからこそ、酒井高徳は自身が持つ可能性の大きさに気づいたはずだ。異なる価値観は、コンプレックスを強みに変えるきっかけになる。

著者紹介

酒井 高徳 (サカイ ゴウトク)  
1991年3月14日生まれ。日本人の父とドイツ人の母の間にアメリカで誕生も、新潟県三条市で育つ。2009年アルビレックス新潟ユースからトップチームに加入。2012年1月、ドイツ・ブンデスリーガのシュトゥットガルトに移籍。2015年7月、ハンブルガーSVへと移籍。古豪の名門クラブでキャプテンに指名される。ブンデスリーガ初の日本人キャプテン。日本代表としては、U‐15から各年代の代表に選ばれ続けてきた。2010年1月、日本代表に初めて選ばれる。同年のワールドカップ南アフリカ大会には、サポートメンバーとして帯同。2012年ロンドンオリンピックに出場する。2014年ワールドカップブラジル大会、2018年ワールドカップロシア大会と2大会連続でメンバー入り。ワールドカップ初出場を飾ったロシア大会後、代表を退くことを表明した。日本代表Aマッチ通算42試合出場(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)