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生命保険の社会学 日本とアメリカ合衆国における生命と金銭

出版社名 みらい
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-86015-584-1
4-86015-584-X
税込価格 2,200円
頁数・縦 162P 21cm

商品内容

目次

第1章 生命保険という問い(生命保険への社会的関心
説明の対象としての生命保険 ほか)
第2章 アメリカ合衆国における生命保険(生命保険の「競売」
アメリカ合衆国における生命保険の展開 ほか)
第3章 日本における生命保険(不安の不在
日本における生命保険の展開 ほか)
第4章 生命保険買い取り業と生前給付型生命保険(生命保険の買い取り業の出現―アメリカ合衆国
古典的な生命保険像の二つの条件 ほか)
第5章 生命保険と社会

出版社・メーカーコメント

「天国に遅れてやってきた妻が、いきなり私にビンタした。」 これは2011年3月に発表された、公募広告賞の「第48回宣伝会議賞」でグランプリに選ばれた広告コピーである。ある生命保険会社の課題に対して作られたコピーであるが、亡くなって天国に先に行っていた夫(私)のもとに、遅れて亡くなりやってきた妻が、再会するや否やビンタしたということである。この夫は生命保険に入らずに亡くなってしまい、そのため遺された妻もしくは妻子がその後大変な思いをしたことがうかがえる。その苦労の大きさゆえに、保険加入を怠った夫と天国で再会できても、喜ぶのではなくいきなりビンタするという行動に出た―というわけである。 このように、生命保険には残された者への生活保障という一面があるが、一方で命に値段を付けるという一面も持っている。保険は、もともと大航海時代の損害保険からはじまった歴史的経緯があり「損害」は物の価値によって決まるが、生命保険は「命」に値段を付けるという意味から倫理的な問題をはらんでいる。従って本書では、生命保険が「生命を扱うしくみ」であるという点にこだわって編集した。まず、アメリカ合衆国における生命保険の発展過程から社会的な意味づけを明らかにし、その後、日本に輸入された生命保険がアメリカとは違う経緯をたどりどのように受け止められ普及してきたかを明らかにしたうえで、生命保険の社会的な位置づけや役割を考察する。

著者紹介

久木元 真吾 (クキモト シンゴ)  
東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位修得退学。公益財団法人家計経済研究所次席研究員、慶應義塾大学経済学部特任准教授などを経て、帝京大学文学部社会学科教授。専門は社会学(比較社会学、現代社会論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)