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越境兵士の政治人類学 英国陸軍グルカ兵の軍務と市民権

出版社名 春風社
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-86110-725-2
4-86110-725-3
税込価格 6,600円
頁数・縦 458,77P 22cm

商品内容

要旨

外国人兵士の軍務と市民権はいかにして結びつくのか。「傭兵」は果たして、便利な「道具」であることに安々と甘んじているのだろうか。英国に雇用されてきたネパール出身グルカ兵に焦点を当て、彼らの市民権交渉の複層的な様相、そして軍隊と社会の「もつれた」関係を描き出す。

目次

第1部 グルカ兵雇用の歴史的背景(外国人兵士の軍務と市民権
グルカ兵の誕生―香港返還より前の雇用)
第2部 ネパール市民権の維持のための境界作業(ネパール人アイデンティティの構築と維持、血統的再生産
駐屯地の宗教の二つの顔―歴史的背景と政策、実行の仕組み
駐屯地の宗教の二つの顔―教義と見解)
第3部 グルカ兵の市民権の再定義(雇用政策の変更と英国陸軍への統合の深化―グルカ次元の解体
英国社会への国家レベルの統合を目指して―グルカ正義運動に見る市民権交渉
英国社会への地域レベルの統合を目指して―英国グルカ福祉協会の市民権交渉
ネパール社会への越境的再統合を目指して―「ネパール市民権の継続」運動に見る市民権交渉)
結論

著者紹介

上杉 妙子 (ウエスギ タエコ)  
明治学院大学社会学部付属研究所研究員。博士(学術)。文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)