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塚本邦雄の青春

ウェッジ文庫 く016−1

出版社名 ウェッジ
出版年月 2009年2月
ISBNコード 978-4-86310-041-1
4-86310-041-8
税込価格 880円
頁数・縦 362P 16cm

商品内容

文学賞情報

2010年 第8回 前川佐美雄賞受賞

要旨

生涯に二十四冊の詩集とおびただしい小歌集、小説・評論・句集を遺した現代短歌の極北にそびえる歌人塚本邦雄。だが、『水葬物語』でデビューする以前の青年時代は謎に包まれていた。故郷の近江で暮した幼少期、戦時下の呉で短歌に目覚めた青年期、鮮烈なデビューを果す前の習作期―気鋭の小説家楠見朋彦が資料を博捜し、塚本邦雄の知られざる素顔に迫る。文庫オリジナル。

目次

ひるの夕顔なまぐさかりき―プロローグ
生れし家の門をくぐりぬ―生家の思い出
母となりたる姉と語らふ―少年時代
ガスマスクしかと握りて―戦中の記憶
碧澄む甕の秘色―家族の捷像1
万葉は我等一億の歌―家族の肖像2
ヒトラー忌の蓖麻の花―家族の肖像3
眠る間も歌は忘れず―五個荘と安土
母と展ぐる歌書のかずかず―家族の肖像4
今朔は母と肩寄せて眠る―家族の肖像5〔ほか〕

著者紹介

楠見 朋彦 (クスミ トモヒコ)  
小説家。1972年大阪生まれ。1994年より塚本邦雄に師事。韻文定型詩の要諦を学ぶ。1999年、『零歳の詩人』(集英社)ですばる文学賞受賞。同作と『マルコ・ポーロと私』(集英社)、「小鳥の母」で芥川賞候補に選ばれる。平成12年度大阪市咲くやこの花賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)