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西洋アンティーク・ボードゲーム 19世紀に愛された遊びの世界

NATIONAL GEOGRAPHIC

出版社名 日経ナショナルジオグラフィック社
出版年月 2021年1月
ISBNコード 978-4-86313-497-3
4-86313-497-5
税込価格 2,970円
頁数・縦 207P 23cm

商品内容

要旨

19世紀ヨーロッパのボードゲームを中心に89点を収録。カラフルで目に楽しいデザイン、遊び方、文化的・社会的背景、制作の工夫など、ボードゲームの魅力をビジュアルと文章で伝える。

目次

1 がちょうのゲーム
2 ふくろうのゲームとギャンブルゲーム
3 教育的ゲーム―楽しく学ぶ
4 道徳と宗教―品行方正に!
5 世界を旅する―どこへ行こうか?
6 戦闘・包囲戦・一騎討―想像力の対決
7 スポーツとレジャー―楽しもう!
8 風刺と抗議―ゲームで一刺し
9 広告と宣伝―メッセージを加える
10 米国へ渡ったボードゲーム―「新しさ」の追求

出版社・メーカーコメント

ヨーロッパのボードゲームが花開いた黄金時代。「西洋版すごろく」の豊かな世界をビジュアルにたどる。本書で紹介するゲームは「西洋版すごろく」とでも言うべきもので、古き良き意匠がほどこされたマスを追って眺めているだけでも、子供のころのわくわくした気持ちがよみがえるだろう。初期の高価な手彩色のゲームは上流階級向けの娯楽だったが、安価な大量生産が普及し大衆化するとともに、扱うテーマもデザインも多様に変化していった。ボードゲームの基本となった《がちょうのゲーム》は、サイコロを振ってマスを進み、マスによっては前進後退の仕掛けがほどこされた、おなじみのすごろくだ。《がちょうのゲーム》は中世に遡る起源をもつ。この伝統的なコース設計やルールを土台に、観光旅行・レジャー・学習・道徳・広告・プロパガンダ・風刺といったテーマと融合させて、新しいゲームがいくつも生み出された。新しいゲームに選ばれたテーマとは、すなわち19世紀ヨーロッパの世相を反映する流行や社会問題でもあった。著者は娯楽としてのゲームの楽しみとともに、どのようにゲームが世界を映し取ったのかも解き明かす。著者が蒐集した一級のコレクションから89種のゲームを紹介。現存数の少ない希少なゲームも含まれており、他に類のない資料性も高い一冊。

著者紹介

セビル,エイドリアン (セビル,エイドリアン)   Seville,Adrian
印刷生産されたボードゲームの文化史を専門とする。自身の研究について、ヨーロッパおよび米国で広く講義を行うなど、国際的に活動している。英国のケンブリッジ大学とエディンバラ大学で学んだのち、ロンドンのシティ大学の職員となり、学術担当事務局長を務めた。2016年に米国ニューヨーク市の老舗クラブのグロリアークラブでボードゲームの展覧会を開催し、「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙で「視野が広がる文化イベント」と評された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)