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江戸の「知」 近世注釈の世界

出版社名 森話社
出版年月 2010年10月
ISBNコード 978-4-86405-015-9
4-86405-015-5
税込価格 7,260円
頁数・縦 344P 22cm

商品内容

要旨

過去の作品に描かれたことば・心情・生活様式などを理解し、人間や社会の意味を求めようと模索する江戸時代の「知」の特徴とはどのようなものか。古代から中世に至る「古典」に向き合った、近世のさまざまな注釈の営みを読み解く。

目次

1 上代―理想郷への憧憬(「近世神話」からみた『古事記伝』注釈の方法―問題提起的に
構造化される神話―本居宣長における黄泉の位置づけをめぐって
近世の風土記注釈―唐橋世済の『豊後国風土記』注釈 ほか)
2 中古―みやびの希求(古典注釈の変容と展開―『女朗花物語』をめぐって
堂上の諸抄集成―京都大学附属図書館蔵中院文庫本『古今和歌集注』の紹介を兼ねて
『土佐日記』主題論の展開―『土佐日記解』秋成序文の受容 ほか)
3 中世―思想の探求(気韻の和歌―新古今朝『尾張廼家苞』の要諦
『百人一首』注釈史の江戸―「逢坂山のさねかづら」歌をめぐって
中世擬古物語『夢の通ひ路物語』蓬左文庫本頭注の方法 ほか)

著者紹介

鈴木 健一 (スズキ ケンイチ)  
学習院大学文学部教授。専攻は江戸時代の文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)