• 本

生きることばへ 余命宣告されたら何を読みますか?

出版社名 言視舎
出版年月 2019年8月
ISBNコード 978-4-86565-155-3
4-86565-155-1
税込価格 1,760円
頁数・縦 270P 19cm

商品内容

要旨

病を得て余命宣告された硬派ジャーナリストの最後の仕事は、死に直面した文化人たちの格闘を読み解き、伝える連載だった。戦没画学生の絵、闘病記、広島、水俣、東日本大震災、沖縄、「自死」…絶筆となった渾身の連載稿に、並行して書かれた詳細な日記を付す。

目次

「生きることばへ」(「命の叫び」を画布に―戦没画学生慰霊美術館「無言館」
病を楽しむという境地―俳人・正岡子規「小さな世界」の輝き
豊かな感受性と闘う意志―スーザン・ソンタグ 生の美しさ、揺るがない軸
恐れに屈しない快活さ―中江兆民「一年半は悠久なり」
祈りを収める小さな函―高見順「なまの感慨」
無数の死の悲しみを受けて―原民喜 生と死の記憶を胸にたたえ
日常の奥底、止まる時間―被爆者にとっての記憶とは
特攻というあまりに特殊な死の形態―戦争による生死の意味
原爆から水俣へ―「なぶりもの」にされた人々の現実
「海と陸の精霊」が交歓する世界―悲しみを引き受け希望を胸に 石牟礼道子 ほか)
日記(金子康代編)

著者紹介

金子 直史 (カネコ ナオフミ)  
1960年、東京生まれ。84年、東京大学教養学部卒。同年、共同通信社に入社。広島支局、大分支局、那覇支局などを経て、95年から本社文化部に。演劇、文芸などを担当しつつ戦後日本を捉え直す骨太な連載を執筆。2010年、文化部長、13年、編集局次長、15年、長野支局長、16年、本社編集局企画委員、18年、闘病しながら本書のベースとなる連載を完結させるも、同年9月、大腸がんのため死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)