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「ケア」を謳わないケア 児童養護施設・心理職の視点から

シリーズ現場から

出版社名 言視舎
出版年月 2023年8月
ISBNコード 978-4-86565-256-7
4-86565-256-6
税込価格 2,750円
頁数・縦 263P 19cm
シリーズ名 「ケア」を謳わないケア

商品内容

要旨

虐待を受けた子どもたちをどのようにケアしたらいいのか?そもそもケアとは?教条主義にならない地についた思考、丁寧な理論的検証、徹底した現場からの発想で、ケア理論と実践の新地平を切り拓く。

目次

序章 虐待を受けた子どもの回復と育ちを支える生活の中の支援(生活への着眼
虐待を受けた子どもにとっての生活の意味
「生活が治療的になる」ために)
第1部 ケアの手がかり(アタッチメント理論を現場にどう生かすか―社会的養護を中心に
アタッチメント(愛着)をリレーする
「ある」と思うことによって「あるようになる」もの―レジリエンスの一側面
「試し行動」は「試して」いるのか?
薬の力と人の力―施設職員としての経験から
「解離かもしれない」と思ってみることの効用)
第2部 子育ての困難をどう乗り越えるか(体制をめぐる課題
最高に難しいことを、ついでにやる
困ったときにどうしているか―児童養護施設の職員として
親をめぐる問題
暴力について―閉鎖状況における困難
私の仕事の魅力と難しさ
継承をめぐる問題―社会的養護において)
第3部 臨床とその周辺(“周辺の厚み”がもたらすもの
ふつうのおばさんの滋味
時間と自分は同じ
貧困と「ほとんど破壊的といってよい精神状態」につい
翻訳と臨床の出会うところ―中井久夫の翻訳と臨床から考える
性暴力、その加害性を定位するために―『沖縄と女性たちの戦後史』からの連想
共存と共生―感染症と優性思想に寄せて)

著者紹介

内海 新祐 (ウツミ シンスケ)  
1973年神奈川県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。社会福祉法人旭児童ホーム心理療法担当職員。東洋英和女学院大学大学院、学習院大学大学院、お茶の水女子大学、非常勤講師。公認心理師、臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)