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「妻殺し」の夢を見る夫たち ドイツ・ロマン派から辿る〈死の欲動〉の生態学

出版社名 松籟社
出版年月 2013年3月
ISBNコード 978-4-87984-314-2
4-87984-314-8
税込価格 4,840円
頁数・縦 396,22P 20cm

商品内容

要旨

ある出来事が起こり、それが語り継がれ、多くのヴァリアントを生んでゆく物語的次元の営みには、無数の人々の情念が触発され触発しつつ働いている。共通の主題を変奏する文学作品を読み解きながら、情動をめぐる言説の展開を浮上させる。

目次

1 「ファールン鉱山」モティーフの系譜(「ファールン鉱山」事件
「ファールン鉱山」物語の展開
真理への衝動
トラークル「少年エーリスに寄す」(一九一三年)
「生の過剰」)
2 歴史・伝承・物語(リップ・ヴァン・ヴィンクル変奏
マルタン・ゲール事件
「放蕩息子たち」
神話の創設と解体
「汝、偶像をつくるなかれ」―『シュティラー』(一九五四年))
3 「死の欲動」という思想

著者紹介

中村 靖子 (ナカムラ ヤスコ)  
大阪大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得退学。博士(文学)。現在、名古屋大学大学院文学研究科教授。専攻はドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)