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最後の九月

出版社名 而立書房
出版年月 2016年9月
ISBNコード 978-4-88059-398-2
4-88059-398-2
税込価格 2,420円
頁数・縦 381P 20cm

商品内容

要旨

1920年、アイルランド独立戦争のさなか、広大な森に囲まれた地方地主の邸宅(ビッグハウス)は、騒乱をよそに、土着のアイルランド人も、イギリス軍の将校も出入りする、優雅で奇妙な場となっていた。そうした邸宅のひとつ、ダニエルズタウンに身を寄せる19歳のロイス。心躍らせるテニスパーティやダンス、イギリス軍将校との恋…。彼女は無垢を脱して成熟し、自由な女になることを夢見ていた。しかし、紛争の複雑な現実はそれを許さなかった。ダニエルズタウンにも抗争の火が放たれ、幸福な秋を二度と迎えることはなかった…。

著者紹介

ボウエン,エリザベス (ボウエン,エリザベス)   Bowen,Elizabeth
1899年、アイルランドのダブリンに生まれる。7歳でイングランドに渡り、以後、ロンドンとコーク州にある邸宅(ボウエンズコート)を行き来して過ごした。1923年に短篇集Encountersを刊行。26年最初の長編小説The Hotelを書き上げる。生涯で10編の長編小説と、約90の短編小説を執筆。48年に大英帝国勲章(CBE)を受勲。64年に英国王立文学協会より文学勲爵士を授与される。晩年の作「エヴァ・トラウト」は70年のブッカー賞候補となる。1973年ロンドンに没する
太田 良子 (オオタ リョウコ)  
東京生まれ。東洋英和女学院大学名誉教授。英米文学翻訳家。日本文藝家協会会員。2013年、エリザベス・ボウエン研究会をたちあげ、その研究と紹介に力を注ぐ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)