• 本

フランシス・ベイコン《磔刑》 暴力的な現実にたいする新しい見方

作品とコンテクスト

出版社名 三元社
出版年月 2006年2月
ISBNコード 978-4-88303-169-6
4-88303-169-1
税込価格 2,420円
頁数・縦 137P 19cm

商品内容

要旨

暴力に晒され、暴力に苛まれる人間の姿を描き続けた20世紀絵画の巨匠フランシス・ベイコン。ナチスによる残虐行為をテーマに潜ませたこの絵を、ドイツ人である著者が詳細に腑分けし、画家が切り拓いた「現実にたいする新しい見方」を探り出す。

目次

ぼくは何も語らない
きわめて統一のとれた明快な背景
すばらしく便利な架台
筆のひと掃きの行方
生か死かは、投げられたコインの裏表
腕のまわりの赤
口の形はどのように変質してゆくのか
何かをするでもなく
絶対絵画へのアプローチ
人間の行動のひと幕
強調され、かつ孤立した位置
ストーリーを語らずに多くの人物を描く
くりかえし新しく創出されるリアリズム

著者紹介

ツィンマーマン,イェルク (ツィンマーマン,イェルク)   Zimmermann,J¨org
1946年生まれ。ハノーファー単科大学における美術史と芸術学の教授、およびハノーファー総合大学の哲学の講師の職歴あり。主要な研究分野は美学、記号論、解釈学、近代美術史
五十嵐 蕗子 (イガラシ フキコ)  
1972年早稲田大学大学院文学科博士課程単位取得修了。ドイツ文学・ドイツ語学専攻。1969年よりドイツ文学・ドイツ語教員として活動。現在、国立音楽大学専任講師
五十嵐 賢一 (イガラシ ケンイチ)  
1943年生まれ。早稲田大学文学部大学院博士課程修了。フランス文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)