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芸術は何を超えていくのか?

未来を拓く人文・社会科学 15

出版社名 東信堂
出版年月 2009年3月
ISBNコード 978-4-88713-892-6
4-88713-892-X
税込価格 1,980円
頁数・縦 200P 19cm

商品内容

要旨

自己、伝統そして越境、一と多を巡る葛藤と交響。自らの「境界」探索による自己確認の行為は、同時に「越境」による自己変容の誘いだ。現代芸術における「独自」と「多様」の激烈な相互作用。日本学術振興会人社プロジェクトの成果。

目次

はじめに 境界とアイデンティティ、あるいは「一」と「多」の倫理に向けて
1 伝統を求めて(伝統はどのように伝えられるのか?
伝統は誰のものか?
伝統芸能は記録できるのか?
音楽・芸能への「思い」は記録できるか?―『大阪のエイサー』の制作と上映をめぐって
伝統意識はどのように伝統と創造)
2 私とは何か?(人はなぜ自伝を書くのか、読むのか?
人はなぜ、ときに「他者」を「自己」のあらわれとみなすのか?
人はなぜ自画像を描くのか?
人はどのように自画像を描くのか?
陶酔する室内空間と電脳空間)
3 境界を超えて(「祖国」って持ち運べますか?
都市の境界線―プラハのモニュメントをめぐって
翻訳という越境
「方言」は「言語」になれないのか?
文学は世界の闇をどのようにとらえるのか?
《シンポジウム》未来への郷愁―超え行くもの/とどまるもの)

著者紹介

沼野 充義 (ヌマノ ミツヨシ)  
1954年生まれ、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻:ロシア東欧文学、現代文芸論。主要著書:『徹夜の塊 亡命文学論』(作品社、2002年、サントリー学芸賞)、『徹夜の塊 ユートピア文学論』(作品社、2003年、読売文学賞)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)