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文学研究から現代日本の批評を考える 批評・小説・ポップカルチャーをめぐって

出版社名 ひつじ書房
出版年月 2017年5月
ISBNコード 978-4-89476-770-6
4-89476-770-8
税込価格 3,520円
頁数・縦 364P 21cm

商品内容

要旨

文学や文化について伝統的に批評は大きな見取り図を示してきたが、文学研究の蓄積は参照されてきたとは言いがたい。本書は、文学研究と批評の接点として、ゼロ年代批評がその対象としたポップカルチャーを中心に、現代の文学・文化の展開やそこに現れるジェンダー秩序、文芸批評や理論導入をめぐる力学を取り扱うことで、文学研究・文化批評の更新を目指す。

目次

1 闘争するジェンダー/表象される戦争(宮崎駿監督映画における戦争の表象―『風の谷のナウシカ』から『風立ちぬ』まで
富野由悠季『機動戦士Zガンダム』における「ニュータイプ」表象の現在性―大量破壊と可能世界
『機動戦士ガンダムUC』における主体性
戦う/働く少女たちの自由―宮崎駿と資本主義の新たな精神
ポピュラー・カルチャーと歴史認識―清家雪子「月に吠えらんねえ」における裂け目)
2 身体/ジェンダーとまなざし(仮想世界の中の身体―川原礫『ソードアート・オンライン』アインクラッド編から考える
『リンダリンダリンダ』論―原作映画と小説化作品の幸福のために
『おおかみこどもの雨と雪』論―『二十四の瞳』『八日目の蝉』とのテクスト連関
男装少女のポリティクス―一九七〇年代から八〇年代にかけての“少女を愛する少女”表象の転換)
3 表現史と批評(亀井秀雄『感性の変革』と柄谷行人『日本近代文学の起源』
日本近代文学とミハイル・バフチン受容
ジャパニーズ・セオリーの「発明」―亀井秀雄『増補 感性の変革』を起点に)
4 ジャンルと批評(ジャンルの変容と「コージー・ミステリ」の位置―ライト文芸から見た現代の小説と批評
ゼロ年代批評とは何だったのか―一九九五年と二〇一一年の「あいだ」で
八〇年代以降の現代文学と批評を巡る若干の諸問題について―三島由紀夫と小林秀雄の“亡霊”に立ち向かうために)

著者紹介

西田谷 洋 (ニシタヤ ヒロシ)  
富山大学人間発達科学部教授。『政治小説の形成』(世織書房、2010)、『ファンタジーのイデオロギー』(ひつじ書房、2014)、「エコーとユーモア―村上春樹「バースデイ・ガール」」(『日本文学』66(1)、2017)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)