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単独者のあくび 尾形亀之助

出版社名 木犀社
出版年月 2010年6月
ISBNコード 978-4-89618-057-2
4-89618-057-7
税込価格 3,850円
頁数・縦 452P 20cm

商品内容

要旨

中原中也、吉田一穂に並ぶ「絶対詩人」尾形亀之助。どこへも追随しない男は、寝ころぶしかない。寝ころんだまま動かず、ひとり存在の虚ろに耐え、全身で社会と向き合い、ひたひたと歩みよる戦争に抗して、みずから食を絶ち、ひっそりと生を終えた。

目次

非在の海 亀之助の少年時代
未来派美術協会 画家亀之助の出発
「マヴォ」画家亀之助の消滅
第一詩集『色ガラスの街』
「恋愛後記」或る少女の幻影
『月曜』「全詩人聯合」夢の残骸
第二詩集『雨になる朝』
詩人・芳本優 同棲
第三詩集『障子のある家』
「明滅」宮沢賢治と尾形亀之助
「大キナ戦」四十二歳という晩年
「形のない国」亀之助、それから

著者紹介

吉田 美和子 (ヨシダ ミワコ)  
詩人・文芸評論家。1945年、岩手県に生まれる。盛岡市在住。東北大学文学部国文科卒業。主として大正・昭和初期の詩人論や江戸俳諧に取り組む。著書に『宮沢賢治―天上のジョバンニ・地上のゴーシュ』(小沢書店1997年第13回岩手日報文学賞賢治賞受賞)などがある。個人誌『木槿通信』を発行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)