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言霊の日本史

WAC BUNKO B-418

出版社名 ワック
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-89831-918-5
4-89831-918-1
税込価格 1,100円
頁数・縦 246P 18cm

商品内容

要旨

歴代天皇が熱心に歌集を編ませたのはなぜか?日本では江戸時代まで自然災害は鬼神のせいだと考えていました。鬼神をなだめねば、それには歌だ。こうして言霊思想が『万葉集』という世界に類を見ない文化遺産を成立させましたが、平安時代、貴族たちの政治とは、「歌を詠むこと」だったのです。今も日本人を縛る「言霊」の弊害を白日の下に晒す。筆者にしか成し得ない秀逸の「日本人論」。

目次

第一章 言霊と言論の自由―今も消えていない「敵性語追放」―(言霊とは、言挙げとは
ハイジャック犯強行突破論が許されない日本 ほか)
第二章 日本史の中の言霊―「言い換え」という名の事実隠蔽がもたらすもの―(「縁起の悪い」言葉は「不幸」を招く
名をうっかり知られてはならない ほか)
第三章 戦争と言霊―恐ろしい「言霊の反作用」―(不愉快な予測を受けつけない日本人
「日本的員数主義」の原点をたどる ほか)
第四章 契約と言霊―「有事」を想定しない契約の危険―(日本人特有の「誠意条項」
教会結婚式での「誓いの言葉」の真意 ほか)
終章 日本史の底に流れる言霊

著者紹介

井沢 元彦 (イザワ モトヒコ)  
1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)