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通説に挑む文学教材の研究 中学篇

出版社名 鴎出版
出版年月 2016年9月
ISBNコード 978-4-903251-11-0
4-903251-11-X
税込価格 3,080円
頁数・縦 266P 21cm
シリーズ名 通説に挑む文学教材の研究

商品内容

要旨

芥川龍之介「鼻」や茨木のり子の詩、西鶴など精緻に読み、戦後の読みの授業を主導した一読総合法や文芸研方式を検証し、教師用指導書の独断と盗用を告発する。自力で教材を読み解く教師をめざすための必読の書!中学教科書用。

目次

第1部 文学研究と教材研究の架橋(鴎外文学の新しい読み―「最後の一句」と「寒山拾得」
芥川龍之介「鼻」の構図
二つの「鼻」の授業―西郷文芸学への疑問
芥川龍之介「蜘蛛の糸」の独自性
芥川龍之介「六の宮の姫君」ノート―古典の変容と再生
西鶴「小判のゆくえ」の授業―一読総合法の暴走
「ちいちゃんのかげおくり」の方法と基底―あまんきみこの戦争児童文学)
第2部 茨木のり子研究から見る欠陥指導書(茨木のり子ノート
茨木のり子と戦争
茨木のり子とルオー
現代詩の鑑賞と指導・茨木のり子
教師用指導書の独断と盗用)
付録1 筑波大学附属中学校見学記
付録2 アメリカ作文教科書の特徴とその影響

著者紹介

渡辺 善雄 (ワタナベ ヨシオ)  
1946年福島県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程(国文学専攻)所定単位取得満期退学。1974年岐阜女子大学講師となり、三重大学助教授を経て、宮城教育大学教授となる。2012年3月定年により退職し、名誉教授となる。同年4月、特任教授として再雇用される。1988年と2000年、文部省内地研究員として東京大学法学部の明治新聞雑誌文庫で、大逆事件後の言論弾圧とそれに対する森鴎外の抵抗を調査した。その成果を『鴎外・闘う啓蒙家』(新典社、2007年)として刊行し、東北大学から博士(文学)の学位を取得した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)