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残響のハーレム ストリートに生きるムスリムたちの声

出版社名 共和国
出版年月 2015年11月
ISBNコード 978-4-907986-15-5
4-907986-15-7
税込価格 3,740円
頁数・縦 465P 19cm

商品内容

要旨

9.11直後のニューヨーク、その最深部に低く響くさけび、そしてうめき。2002年晩秋、フィールドワークに訪れたNY・ハーレム地区で僕が出会ったのは、マルコム・X暗殺の容疑者だった…。差別や貧困、暴力が根強く残る都市の日常をみずみずしい文体で活写した、気鋭の人類学者によるエスノグラフィ。

目次

第1章 誰が「黒く輝ける王子」を殺さなかったのか―カリルの生とFBIの影
第2章 ストリートのニーチェ―アリの闘いと純白のアーカイヴ
第3章 一一六丁目ストリートのスケッチ―ハミッドの「あるく、みる、きく」
第4章 理想郷のつくりかた―ハーレムとコロンビア大学との境界
第5章 先送りされるコミュニティ―アブドゥッラーの夢とディレンマ
第6章 ムスリマの世間―二十一世紀の問題とアイシャのムーヴメント
補章 本書の「問い」と「認識」についての覚え書き

著者紹介

中村 寛 (ナカムラ ユタカ)  
多摩美術大学准教授。一橋大学大学院社会学研究科・地球社会研究専攻博士後期課程修了。博士(社会学)。専門は文化人類学で、「周縁」における暴力や社会的痛苦、差別と同化のメカニズム、コミュニケーションなどのテーマに取り組む一方、「人間学工房」を通じてさまざまなジャンルのつくり手たちと文化運動を展開する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)