• 本

ナチスのキッチン 「食べること」の環境史

決定版

出版社名 共和国
出版年月 2016年7月
ISBNコード 978-4-907986-32-2
4-907986-32-7
税込価格 2,970円
頁数・縦 477P 19cm

商品内容

要旨

ドイツ近代の「台所」「竈」の歴史をたどりつつ、やがて訪れるナチスは、どのようにキッチンを、そして栄養やエネルギーまでもを改変し、ファシズムに取り込んだのか。当時のレシピやキッチンの設計図など、入手できる限りの史料をつぶさに踏査し、「1分チャージ」のキャッチフレーズで知られるように栄養をとりこめば事足れりとする機能性重視の現代の食生活こそ、まさにナチス時代のそれだった、という歴史を検証しています。

目次

序章 台所の環境思想史
第1章 台所空間の「工場」化―建築課題としての台所
第2章 調理道具のテクノロジー化―市場としての台所
第3章 家政学の挑戦
第4章 レシピの思想史
第5章 台所のナチ化―テイラー主義の果てに
終章 来たるべき台所のために

著者紹介

藤原 辰史 (フジハラ タツシ)  
1976年、北海道に生まれ、島根県で育つ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程中途退学。博士(人間・環境学)。京都大学人文科学研究所准教授。専攻は、食の思想史、農業史。著書に、『ナチス・ドイツの有機農業』(柏書房、2005。新装版、2012。第一回日本ドイツ学会奨励賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)