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古事記及び日本書紀の研究

完全版

出版社名 毎日ワンズ
出版年月 2020年11月
ISBNコード 978-4-909447-12-8
4-909447-12-1
税込価格 1,540円
頁数・縦 349P 19cm
シリーズ名 古事記及び日本書紀の研究

商品内容

要旨

政府が、発禁にした歴史書、全篇掲載!

目次

総論
第1章 新羅に関する物語
第2章 クマソ征討の物語
第3章 東国及びエミシに関する物語
第4章 皇子分封の物語
第5章 崇神天皇、垂仁天皇二朝の物語
第6章 神武天皇東遷の物語
結論
付録

出版社・メーカーコメント

戦前に発売された本書で津田が試みたのは記紀の科学的分析、すなわち「神話」か「史実」かの見究めである。その結果、例えば「神武天皇は架空」と断じているように、 時代の空気におもねることのない筆致は注目に値する。ただそれ故に本書は昭和15年の紀元二千六百年祭の前日、 発禁となり、津田も不敬罪違反で起訴される。ところが戦後になると、この津田の科学的検証に基づく歴史観は俄かに脚光を浴び、「津田史観」と称され日本古代史研究の本流となり、その流れは現代へと続くのである。

著者紹介

津田 左右吉 (ツダ ソウキチ)  
明治23年、早稲田大学に編入学し翌年卒業、旧制中学校の教員を務めるかたわら東洋史学の泰斗・白鳥庫吉の指導を受け「歴史は本職」との思いに至る。その後、文献批判による科学的な歴史研究に挑み、その成果として数々の著作を世に送り出し、大正9年、早稲田大学教授に就いた。昭和14年には東京帝国大学の講師も兼任するが、いわゆる津田事件により学究活動の中断を余儀なくされる。戦後、早稲田大学総長に選出されるも固辞、ふたたび研究に没頭し、昭和36年、逝去、享年88。その学績は「津田史観」といわれ日本の歴史学の本流となり、今日に至るまで息吹いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)