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未墾地に入植した満蒙開拓団長の記録 堀忠雄『五福堂開拓団十年記』を読む

出版社名 文学通信
出版年月 2022年3月
ISBNコード 978-4-909658-71-5
4-909658-71-8
税込価格 2,640円
頁数・縦 250P 19cm

商品内容

要旨

ほとんどの開拓団が悲惨な逃避行を体験することになったが、五福堂開拓団は、現地住民の襲撃にあったものの、致命的な被害を受けることはなかった。それはなぜだったのか?悲劇的な満蒙開拓団の歴史の中になおも存在していた、人間の「可能性」を伝える新資料。

目次

第1部 堀忠雄の生涯(拓魂―堀忠雄の生涯)
第2部 『五福堂開拓団十年記』を読む(拓務省第六次五福堂開拓団十年記(巻一))
第3部 五福堂開拓団のその後(私は終戦にこう対処した
満洲開拓団受難を考える
開拓忌三十三年)
解説 堀忠雄『五福堂開拓団十年記』について―未墾地に入植した満蒙開拓団長の心の記録(満蒙開拓団について
堀忠雄と『五福堂開拓団十年記』
堀忠雄の満洲農業移民についての考え
『五福堂開拓団十年記』の注目される記事)

著者紹介

堀 忠雄 (ホリ タダオ)  
1910年、山形県酒田市生まれ。東京帝国大学農学部実科卒業。1934年、満洲国奉天北大営の農場主任として満洲に渡る。賓県農芸訓練所長などを務めたのち、1937年、五福堂新潟村移民団長に任命される。敗戦後の1946年に本土に帰国。岩手県職員、農協中央会営農部長などを務めたのち、1965年、定年退職。2003年没
黒澤 勉 (クロサワ ツトム)  
1945年、青森県十和田市生まれ。県立三本木高校を経て東北大学文学部国文学科卒業。岩手県内の高校に22年間勤務した後、岩手医科大学で20年間文学、日本語表現論などを教え、2011年に定年退職。退職後、中国の大連に合わせて9か月短期留学
小松 靖彦 (コマツ ヤスヒコ)  
1961年、栃木県宇都宮市生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。青山学院大学教授。博士(文学)。著書に、『萬葉学史の研究』(おうふう、上代文学会賞、全国大学国語国文学会賞受賞)、『万葉集と日本人 読み継がれる千二百年の歴史』(角川選書、古代歴史文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)