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大唐泥犁獄

「西遊八十一事件」シリーズ

出版社名 行舟文化
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-909735-11-9
4-909735-11-9
税込価格 2,200円
頁数・縦 496P 19cm

商品内容

要旨

大唐帝国、二代皇帝李世民の世。僧の玄奘は、師を殺め出奔した兄・長捷の行方を捜す旅をしている。兄が先の霍邑県県令・崔〓が自殺した事件に関わっていたらしいと聞いた玄奘は、従者の波羅葉とともに当地を訪れる。崔〓は名君の誉れ高く、霍邑の民は彼が死後、地獄の判官となったと噂し、廟を立てて信仰していた。現県令の郭宰の屋敷に逗留した玄奘は、何者かによって二度にわたって命を狙われる。やがて玄奘は、自身が朝廷における仏教・道教両勢力の対立に端を発した陰謀の渦中にいることを知る―。衝撃の真相が明らかになったとき、読者は中国古典名著『西遊記』とのつながりを理解する!

出版社・メーカーコメント

唐の時代を舞台にスケールアップした乱歩の娯楽長編を読むような面白さ!この驚天動地の恐るべき動機は、まさに僕の好みでした!―― 作家 三津田信三さん推薦!一族の内紛に勝利して大唐の二代皇帝に即位した李世民の治世、貞観三年の春。霍邑県を訪ねた旅の僧・玄奘と従者の波羅葉は、県令郭宰の屋敷の女中から「県令夫人を祟る悪鬼を祓ってほしい」と申し出られる。しかし、対面した夫人が玄奘を一目見て発したのは、今すぐ霍邑から立ち去れという謎めいた警告だった。その夜、郭宰の歓待を受けた玄奘は、師を殺め出奔した兄・長捷の足取りを追うために霍邑を来訪したことを明かす。前県令の崔?が自殺した事件に兄が関わっているかもしれないと告げる玄奘に、郭宰はこの地の人々が、崔?がその死後に地獄の判官となったと噂し、彼を祀った「判官廟」は霊験あらたかであると崇拝されていると教える。逗留中、玄奘は二度にわたって殺されかける。襲われた理由も分からぬまま、醜聞を避けるため郭家を出、名刹・興唐寺に移った玄奘たちは判官廟に足を向けるが、そこで怪現象に襲われ三たび命を狙われる――

著者紹介

陳 漸 (チン ゼン)  
中国河南省出身。作家・脚本家。雑誌社「武侠故事」元編集長。大学一年生の時に、青春学園小説『大学橋』でデビュー。サスペンスや歴史伝奇など作風は幅広いが、近年は特にミステリ色の強い作品を多く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)