007/ジェームズ・ボンド論 ダニエル・クレイグ映画の精神分析と経済と哲学 PART1
知の新書 009 culture
出版社名 | 文化科学高等研究院出版局 |
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出版年月 | 2021年11月 |
ISBNコード |
978-4-910131-22-1
(4-910131-22-1) |
税込価格 | 1,430円 |
頁数・縦 | 192P 18cm |
商品内容
要旨 |
世界の誰もが知る007/ジェームズ・ボンド。ボンドを演じた六人のスターの中で、ダニエル・クレイグのボンド世界では、以前と違うまったく新しい世界が5連作で作られた。「ボンド=007」の誕生から死までの緻密にして華麗な娯楽映画であり、孤児だった闇を実存的にかかえる孤独なボンド世界であり、ヴェスパーなる女性を本気で愛し続けているボンドであり、命からがらのぼろぼろに汚れた傷だらけの闘いをなす。その魅力の世界には多くの知的構成の意味作用が横たわっている。冷戦構造の解体後、ブロスナン・ボンドにおいてから、ボンド映画が批判を受けてきた女性・人種・民族に関する差別的構成の克服がなされてきた。要人とはボンド自身の他者なる欲望の姿であり、スペクターという怪物犯罪組織の首領とボンドは兄弟である。そして悪人とは時代そのものの姿の現れである。 |
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目次 |
007は永遠に?! |