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おもてなしとホスピタリティ サービスとのちがい

知の新書 J02 capital

出版社名 文化科学高等研究院出版局
出版年月 2022年11月
ISBNコード 978-4-924671-71-3
4-924671-71-1
税込価格 1,430円
頁数・縦 207P 18cm

商品内容

要旨

サービスとホスピタリティは、原理、技術、経済がまったく違います!上等なサービスがホスピタリティとはならない。「いつでもどこでも誰にでも」の「サービス」は個々の客を見ない、提供側に都合のいい技術です。社会は産業サービス制度の規範に覆われ、人と人の関係が冷たくなっていきます。「ホスピタリティ」は人々のあり方を健全に、元気にします。文化資本を活かす関係技術です。「いま、ここで、この人に」の1対1の対的な関係がそれぞれの場所において固有になされます。「おもてなし」は、ホスピタリティを軸にして、サービスの関わりとパワー関係を調整する技術です。混乱しているサービス/ホスピタリティ/おもてなしの三つを明解に整理し、日本文化の“和”(なごみ、やわらぎ、あえ)のおもてなし・ホスピタリティを理解し、役立て、日々の活動を成熟した豊かなものへ!

目次

1 サービスとホスピタリティの対比(サービスの本質 二〇のモード
ホスピタリティの本質 二〇のモード)
2 おもてなしの日本文化技術とホスピタリティの哲学(世阿弥「花伝書」からみたホスピタリティ―「花」のテクノロジー
おもてなしとホスピタリティの文化対比 ほか)
3 ホスピタリティ・オペレーションへの指針(プロセス・オペレーション
ホスピタリティ・オペレーションの構成)
4 ホスピタリティの資本経済とおもてなしの場所(商品経済のサービスと資本経済のホスピタリティ
場所へ開くパブリックなホスピタリティ ほか)
終章 ホスピタリティ・マネジメントへの基本軸(ヒューマン・リソース:述語制の領有
マネジメントの三つの試練の場 ほか)

出版社・メーカーコメント

変わる世界秩序の中でいきづまる日本経済。それは商品・サービス経済の限界である。サービスは人をみていない。サービスとホスピタリティは原理がまったく違う。混同しているこれらを整理し、わかりやすく新たな可能性を説く。サービスは(1対多数)いつでも、どこでも、誰にでもホスピタリティは(1対1)いま、ここで、この人にいかなる経済活動にも、日常世界の言動にも、ホスピタリティは人々のあり方を健全にする。日本の「おもてなし」はこの二つの対比を調整する高度な文化技術である。世阿弥の花伝書や茶の文化、伝統工芸や建築など日本の文化技術にエッセンスがある。店舗、企業、個人の新たな技術に役立つヒントを明示。

著者紹介

村瀬 永育 (ムラセ エイスケ)  
ホスピタリティ・オペレーション代表取締役。人材育成、マネジメント、組織活性化、販促強化、関係性マーケティングのホスピタリティ・コンサルティング
山本 哲士 (ヤマモト テツジ)  
信州大学教授、東京芸術大学客員教授をへて、文化科学高等研究院ジェネラル・ディレクター。教育学博士。政治社会学、ホスピタリティ環境学など超領域的専門研究。日本国際高等学術会議理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)