一本の角というモチーフをめぐって、ユーラシア、アフリカの旧大陸を駆けめぐった想像力の歴史を追う。ユニコーン、アンテロープ、そしてラクダドリの図像学へと、連想は果てしなく続く、「逸脱の博物学」。

１章　サイの辞書学
２章　ヨーロッパとサイ
３章　〈〓（じ）〉と〈犀〉の分類学
４章　サイと一角獣
５章　ダチョウの図像学
６章　サイの博物誌
７章　中国におけるサイの地理分布
８章　酒杯とよろい