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一九四五年に生まれて 池澤夏樹語る自伝

出版社名 岩波書店
出版年月 2025年7月
ISBNコード 978-4-00-061705-5
4-00-061705-2
税込価格 2,860円
頁数・縦 310P 20cm

商品内容

要旨

昭和二十年七月七日、池澤夏樹は生を受けた。「敗戦後の年月がそのまま人生の時間」である作家。その八十年の歩みから、「戦後」がありありと立ち上がる。父・福永武彦との数寄な運命、デビュー以前の長い猶予、ギリシャ、オセアニア、アジアの島々への旅、そして未来のために私たちがやるべきことは―。池澤夏樹がいま初めて、人生と創作のすべてを明かす。

目次

プロローグ 一九四五年に生まれて
第一章 戦争の終わり、はじまりの帯広(若い詩人に夫婦
父、福永武彦
幼年期の幸福)
第二章 ことばの修業時代(成長する東京
入社試験のない人生
南洋、そしてギリシャへ)
第三章 長く書くにはゆっくり始めた方がいい(帰還者の憂鬱
「スティル・ライフ」とその時代)
第4章 ぜんぶ小説の話(行動する女性たち
未来を想う人々
歴史と物語)
第五章 終章というわけではなく(太平洋に属する自分
幸福になる権利)
エピローグ 戦後八十年を迎えて

出版社・メーカーコメント

昭和20年7月7日、池澤夏樹は生を受けた。「敗戦後の年月がそのまま人生の時間」である作家の80年の歩みから「戦後」がありありと立ち上がる。父・福永武彦との数奇な運命、デビュー以前の長い猶予とギリシャ、アジア太平洋の島々への旅、そして未来のために私たちがやるべきことは−−。いま初めて人生と創作のすべてを明かす。

著者紹介

池澤 夏樹 (イケザワ ナツキ)  
1945年、北海道生まれ。埼玉大学理工学部物理学科中退。1984年『夏の朝の成層圏』で作家デビュー。作品に『スティル・ライフ』(中央公論新人賞、芥川賞)、『南の島のティオ』(小学館文学賞)、『母なる自然のおっぱい』(読売文学賞)、『マシアス・ギリの失脚』(谷崎潤一郎賞)、『楽しい終末』(伊藤整文学賞)、『花を運ぶ妹』(毎日出版文化賞)、『すばらしい新世界』(芸術選奨文部科学大臣賞)、『静かな大地』(親鸞賞)など
尾崎 真理子 (オザキ マリコ)  
1959年、宮崎県生まれ。青山学院大学文学部卒業。読売新聞編集委員などを経て文芸評論に専念。著書に『ひみつの王国 評伝 石井桃子』(芸術選奨文部科学大臣賞、新田次郎文学賞)、『大江健三郎の「義」』(読売文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)