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音楽入門

角川ソフィア文庫 F160−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2016年6月
ISBNコード 978-4-04-400164-3
4-04-400164-2
税込価格 836円
頁数・縦 189P 15cm

商品内容

要旨

土俗的なアイヌ音楽に影響を受け、日本に根ざす作品世界を独学で追求した作曲家、伊福部昭。語りかけるように綴られた音楽芸術への招待は、聴覚は最も原始的な感覚であり、本能を揺さぶるリズムにこそ本質があるとする独自の音楽観に貫かれている。「ゴジラ」など映画音楽の創作の裏側を語った貴重なインタビューも収録。

目次

第1章 音楽はどのようにして生まれたか
第2章 音楽と連想
第3章 音楽の素材と表現
第4章 音楽は音楽以外の何ものも表現しない
第5章 音楽における条件反射
第6章 純粋音楽と効用音楽
第7章 音楽における形式
第8章 音楽観の歴史
第9章 現代音楽における諸潮流
第10章 現代生活と音楽
第11章 音楽における民族性

おすすめコメント

真の美しさを発見するためには、教養と呼ばれるものを否定する位の心がまえが必要です――。土俗的なアイヌ音楽に影響を受け、日本に根ざす作品世界を独学で追求した作曲家、伊福部昭。語りかけるように綴られた音楽芸術への招待は、聴覚は最も原始的な感覚であり、本能を揺さぶるリズムにこそ本質があるとする独自の音楽観に貫かれている。「ゴジラ」など映画音楽の創作の裏側を語った貴重なインタビューも収録。解説:鷺巣詩郎

著者紹介

伊福部 昭 (イフクベ アキラ)  
1914年、北海道生まれ。作曲家。北海道帝国大学農学部林学実科卒業。35年、北海道庁の林務官として勤務するかたわら作曲した「日本狂詩曲」でチェレプニン賞第一席入賞。アイヌなどの民族音楽に学んだ独自の作風を展開し、37年に「土俗的三連画」、43年に「交響譚詩」を発表。戦後は東京音楽学校(現・東京藝術大学音楽学部)で教鞭をとり、芥川也寸志、黛敏郎、矢代秋雄などの後進を育てた。声楽曲「ギリヤーク族の古き吟誦歌」、舞踊曲「人間釋迦」、交響曲「シンフォニア・タプカーラ」のほか、「ゴジラ」シリーズや「ビルマの竪琴」などの映画音楽を数多く手がける。2006年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)