• 本

抹香町・路傍

講談社文芸文庫

出版社名 講談社
出版年月 1997年8月
ISBNコード 978-4-06-197579-8
4-06-197579-X
税込価格 1,540円
頁数・縦 281P 16cm

商品内容

要旨

文学に憧れて家業の魚屋を放り出して上京するが、生活できずに故郷の小田原へと逃げ帰る。生家の海岸に近い物置小屋に住みこんで私娼窟へと通う、気ままながらの男女のしがらみを一種の哀感をもって描写、徳田秋声、宇野浩二に近づきを得、日本文学の一系譜を継承する。老年になって若い女と結婚した「ふっつ・とみうら」、「徳田秋声の周囲」なども収録。

出版社・メーカーコメント

小田原の私娼窟に出入りする老残男の物語。文学への情熱だけを頼りに上京するも、生活出来ずに故郷に逃げ帰る。海岸近くの堀立小屋住いの気ままな生活、男女の愛着を底辺から描く、私小説の傑作。