• 本

月光・暮坂 小島信夫後期作品集

講談社文芸文庫 こA5

出版社名 講談社
出版年月 2006年10月
ISBNコード 978-4-06-198455-4
4-06-198455-1
税込価格 1,760円
頁数・縦 388P 16cm

商品内容

要旨

かつての作品の引用から、実在する家族や郷里の友人らとの関係のなかから、ひとつの物語が別の物語を生み出し、常に物語が増殖しつづける“開かれた”小説の世界。“思考の生理”によって形造られる作品は、自由闊達に動きながらも、完結することを拒み、いつしか混沌へと反転していく。メタ・フィクションともいえる実験的試み九篇を、『別れる理由』以降の作品を中心に自選。

出版社・メーカーコメント

増殖するメタ・フィクションとしての小説群かつての作品の挿話から、家族や郷里の人間模様から、ひとつの物語が別の物語をはらみ、常に物語が増殖しつづける開かれた小説の試み。十一篇を収録。

著者紹介

小島 信夫 (コジマ ノブオ)  
1915・2・28~。小説家。岐阜県生まれ。東京帝大英文科卒。1942年、入営し中国大陸に渡り、46年に復員。高校教師を経て、54年より明治大学に勤務。55年、「アメリカン・スクール」で芥川賞受賞。「第三の新人」として出発するが、独自の文学世界を構築。主な著書に『抱擁家族』(谷崎潤一郎賞)、『私の作家評伝』(芸術選奨)、『私の作家遍歴』(日本文学大賞)、『別れる理由』(野間文芸賞)、『うるわしき日々』(読売文学賞)、『残光』等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)