ふたつの月の物語
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2012年10月 |
ISBNコード |
978-4-06-217880-8
(4-06-217880-X) |
税込価格 | 1,540円 |
頁数・縦 | 285P 20cm |
商品内容
要旨 |
養護施設で育った美月と、育ての親を亡くしたばかりの月明は、中学二年生の夏休み、津田節子という富豪の別荘に、養子候補として招かれる。悲しみのにおいに満ちた別荘で、ふたりは手を取りあい、津田節子の思惑を探っていく。十四年前、ダムの底に沈んだ村、その村で行われていた魂呼びの神事、そして大口真神の存在。さまざまな謎を追ううちに、ふたりは、思いもかけない出生の秘密にたどりつく…。 |
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出版社 商品紹介 |
美月と月明。出生の秘密を抱えたふたりが出会うとき、水底に沈んだ犬神の伝説がよみがえる。富安陽子の新境地。酒井駒子の情感豊かな絵を添えて。 |
おすすめコメント
孤児院で生まれ育った美月(みづき)と、育ての親を亡くしたばかりの月明(あかり)は、ある日、謎の富豪・津田節子の別荘に招待される。津田は、条件をつけて、里子にする子どもを探していたという。一.十二年前の、四月生まれの女のことであること二.両親および血縁者が一人もいない、あるいは所在が不明であること三.出生場所・出生時の状況が不明であること四.ただし出生につながる手がかりを有していて、その手がかりはなんらかの形で“月”に関連していることいったい、何が目的なのか。どうやら、十二年前に沈んだ村・弓月村と、大口真神を祀る夜神神社に、自分たちの出生の秘密と、津田の思惑を知る鍵が眠っているようなのだが……。嗅覚がするどく、人の感情を読みとることのできる美少女の美月と、お調子者で、空間を移動する能力のある月明の凸凹コンビは、互いの力を合わせ、謎に迫っていく。富安陽子の新天地! 期待のファンタジー登場!