• 本

文士の遺言 なつかしき作家たちと昭和史

出版社名 講談社
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-06-220520-7
4-06-220520-3
税込価格 1,760円
頁数・縦 250P 19cm

商品内容

要旨

「歴史探偵」が薫陶を受けた作家たちの知られざる思想、苦悩、その素顔!あの戦争・戦後とは何だったのか?知られざる作家の肉声、創作秘話が炙り出すもう一つの「昭和秘史」!!

目次

第1章 わが人生の道を開く
第2章 司馬遼太郎さんの遺言
第3章 松本清張さんの真髄
第4章 亡き人たちからの伝言
第5章 新しい文学への船出
終章 平和であれ、穏やかであれ

おすすめコメント

戦後を代表する作家たちは、「昭和」という時代をいかに見つめ、実際に生き抜いたのか──。「歴史探偵」として知られるノンフィクション作家・半藤一利氏は、もともとは文藝春秋の名編集者として鳴らし、あまたの大作家を担当してきました。そもそも編集者になった経緯からしてユニーク。ボート部員だった大学時代に、高見順原作の映画に撮影協力したことから、「たった一度の縁」にもかかわらず高見順氏の後押しを頼ってみたり、入社8日目には、坂口安吾の原稿取りに行かされ、原稿がもらえずそのまま1週間坂口邸に泊まり込む事態になったり、破天荒な経緯を経て始まった若き頃の編集者人生。そして、大作家たちから直接受けた薫陶の数々。永井荷風、横光利一、伊藤整、司馬遼太郎、松本清張、丸谷才一、伊藤正徳、阿川弘之……昭和という時代を鋭く活写した彼らとの出会いと別れ、丁々発止のやりとり。作家たちの素顔を生き生きと描きながら、その秘められた「遺言」を今に伝える、作家論・作品論的エッセイ集です。

著者紹介

半藤 一利 (ハンドウ カズトシ)  
作家。1930年、東京生まれ。1953年、東京大学文学部卒業。同年株式会社文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」各編集長、出版局長、専務取締役などを歴任。退社後、文筆業で活躍。歴史探偵を名乗る。『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)など著書多数。『昭和史1926‐1945』『昭和史戦後篇1945‐1989』(平凡社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。2015年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)