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フランクル

講談社選書メチエ 616 知の教科書

出版社名 講談社
出版年月 2016年1月
ISBNコード 978-4-06-258619-1
4-06-258619-3
税込価格 1,815円
頁数・縦 230P 19cm

商品内容

要旨

二〇世紀の名著『夜と霧』『それでも人生にイエスと言う』の著者にして、ロゴセラピー(実存分析)を実践する心理療法家。ウィーンのユダヤ人家庭に生まれたフランクルは、精神科医として活躍し始めてまもなく、ナチスの政策により強制収容所に送られる。尊厳を踏みにじられ希望を失っていく収容所で、それでも人間に生きる意味はあるのか。苛酷な体験を通じて考え抜かれ到達した「苦悩する存在」というフランクルの人間観と思想の深さに迫る。

目次

自己の内面の空虚であることを認めざるをえないときに、人はフランクルを読む
第1部 フランクルの生涯と思想形成
第2部 フランクル思想のキーワード(「苦悩する存在」
バイ‐ザイン(もとにあること)―精神のリアリティ
実存的空虚―「心の穴」
幸福のパラドックス―求めれば求めるほど、逃げていく
「人生の問い」の転換
意味への意思
次元的存在論―「魂が深く満たされた病者」と「魂の空虚な健常者」
魂のケア―しかし宗教ではなく
心理―精神拮抗作用
脱内省―自分の内側を見つめるのは、やめなさい
あなたがこの世に生まれてきた「意味」 あなたの人生に与えられた「使命」)
第3部 作品解説(『医師による魂のケア―ロゴセラピーと実存分析の基礎づけ』
『ある心理学者の強制収容所体験』
『苦悩する人間―苦悩の擁護論の試み』
『生きがい喪失の悩み―現代の精神療法』
『聞き届けられることのなかった意味への叫び―心理療法とヒューマニズム』)

おすすめコメント

ユダヤ人強制収容所での苛酷な生を生き抜いた心理療法家フランクル。『夜と霧』に結実した思想とは? 独自の心理療法の内容とは?

著者紹介

諸富 祥彦 (モロトミ ヨシヒコ)  
1963年福岡県生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。教育学博士。臨床心理士。現在、明治大学教授。日本トランスパーソナル学会会長。日本カウンセリング学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)