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生身の暴力論

講談社現代新書 2336

出版社名 講談社
出版年月 2015年9月
ISBNコード 978-4-06-288336-8
4-06-288336-8
税込価格 836円
頁数・縦 201P 18cm

商品内容

要旨

「人を殺してみたかった」という理由での殺人事件が近年目立つ。さらに、ネット上には「殺す」「死ね」といった言葉が溢れている。「暴力新時代」、私たちはどう対峙すればよいのかを問う!

目次

第1章 暴力の本質とは何か
第2章 暴力と不良と「デビュー論」
第3章 暴力の現場
第4章 圧倒的暴力にどう対処するか
第5章 暴力新時代
第6章 本当の強さとは何か

おすすめコメント

「人を殺してみたかった」という理由での殺人事件が近年目立つ。さらに、ネット上には「殺す」「死ね」といった言葉が溢れている。そんな「暴力新時代」に、私たちはどう対峙すればよいのか? 著者は、『トラブルなう』や『関東連合』などの著書を手掛け、ツイッター、ニコニコ動画などのネット、テレビでもおなじみの有名編集者である。裏社会や芸能スキャンダルを扱うアウトロー雑誌での様々な取材経験をもとに、我々のすぐそばにある暴力、裏社会のリアルについて、本書は書きだしていく。著者の経験によると、殺人を犯した人間というのは、トロンとした眠そうな目をしているという。そして、その目は大量殺人者でもある土方歳三の目に似ているらしい。また、「川崎市中学生殺人事件」を例に、いわゆる「デビュー」が遅い人ほど危険な犯罪を犯しがちである、という「デビュー論」というものを展開する。さらに、歌舞伎町の最新事情など、街なかでの暴力の実態とともに、思いがけず被害者となってしまった時の対処についてもきわめて具体的なアドバイスも書かれる。さまざまな角度から暴力と向き合った本書では、言葉の暴力についても言及する。本書は、暴力を肯定するのではもちろんない。しかし、現実に暴力は多様な形で「在る」訳だからそこから目を背けてはいけない。今そこにあるリアルな「暴力」に真正面から対峙した一冊である。

著者紹介

久田 将義 (ヒサダ マサヨシ)  
1967年、東京都生まれ。編集者。法政大学卒業後、広告代理店勤務の後、三才ブックスに入社。ワニマガジン社を経て、ミリオン出版にて隔月刊『ダークサイドJAPAN』創刊後、月刊『実話ナックルズ』編集長を務める。その後、月刊『選択』『週刊朝日』を経て、現在ニュースサイト『東京ブレイキングニュース』編集長。ニコニコ動画にて『ニコ生タックルズ』放送中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)