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本居宣長

講談社学術文庫 2056

出版社名 講談社
出版年月 2011年6月
ISBNコード 978-4-06-292056-8
4-06-292056-5
税込価格 1,155円
頁数・縦 324P 15cm

商品内容

要旨

漢意を否定し、われわれは現に日本人を支えてきた秩序によって生きるしかないという神道論を展開。文芸においては物のあわれを主張した宣長。その思想を追うことは、今日のわれわれ自身を知り、未来に生かすべきものと、同時に克服すべきものも見出すことだと著者はいう。日本思想史に決定的な影響を与えた宣長の本質を鮮やかに浮き彫りにした名著。

目次

第1章 物のあわれ論(二つの関心―歌と神道
『あしわけをぶね』
物のあわれをしる―『石上私淑言』
「物のあはれをしる」生き方―『紫文要領』)
第2章 神道論の形成(「あはれ」と新しい神観念
神道論の変容―『石上私淑言』『古事記雑考』)
第3章 道について(道の二面性
客観的秩序としての道
不可知性と有効性
「真心」と道の「みやこ」)
第4章 「せむかたなし」(二重構造的姿勢
禍津日神の重視
顕事と幽事
「其時の神道」―『鈴屋問答録』第十三
悲しみと安心―『鈴屋問答録』『玉くしげ』)

著者紹介

相良 亨 (サガラ トオル)  
1921年、金沢市生まれ。1944年、東京帝国大学文学部倫理学科卒業。和辻哲郎に師事。東京大学名誉教授。日本学士院会員。専攻は、日本倫理思想史。2000年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)