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背中の記憶

講談社文庫 な92−1

出版社名 講談社
出版年月 2015年7月
ISBNコード 978-4-06-293108-3
4-06-293108-7
税込価格 880円
頁数・縦 263P 15cm

商品内容

要旨

ふと訪れた古書店で見つけたアンドリュー・ワイエスの画集。わたしの頭に浮かんだのは、タバコをふかす祖母のやわらかな背中だった。写真家の穏やかな目線がすくいとる過去は、なぜか今を生きる私たちの心を震わせる。いくつもの家族と子どもの風景を、丁寧な筆致で描く傑作。第26回講談社エッセイ賞受賞作。

目次

背中の記憶
はやくとかわいい

カタツムリのなみだ
マーニー
タアちゃん
おとうと
ねんね
はつこい
やさしい傷あと
treasure hunting
ホリデイin高崎
a box named flower

おすすめコメント

ふと立ち寄った本屋で手にした画集。描かれた女性に、わたしは大好きな祖母の姿を見た。団地で出会った初恋の少年。こしゃくで大好きなおとうと。いつも祖母の家にいたマーニー……。写真家の鋭い目と丁寧な筆致が、鮮やかな過去の情景をよみがえらせる。誰もの感情をゆさぶる第26回講談社エッセイ賞受賞作。

著者紹介

長島 有里枝 (ナガシマ ユリエ)  
写真家。1973年、東京都中野区生まれ。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。California Institute of the Artsファインアート科写真専攻修士課程修了。’93年、家族とのヌードポートレイトでアーバナート#2展パルコ賞を受賞しデビュー。2001年、写真集『PASTIME PARADISE』(マドラ出版)で、第26回木村伊兵衛写真賞受賞。初のエッセイ集となる本作で、第23回三島由紀夫賞候補、第26回講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)